見出し画像

[作品紹介]プリティフェイス(女装に憧れたきっかけ①)[漫画]

 今思い返すと、子供の頃に女装や女の子の格好に憧れたきっかけとなる作品がいくつかあったので振り返ってみたいと思います。漫画というくくりであれば、今回挙げる「プリティフェイス」が一番昔でした(アニメであれば、小学校のころに見た「カードキャプターさくら、もっと古い記憶では幼稚園の頃にみた世界名作劇場のような作品で男の子の振りをして生活する女の子の話があって、それを強烈に覚えているのだけど作品名がどうしてもわからない。。。)。

プリティフェイスのあらすじ 

 プリティフェイスは週刊少年ジャンプで2002年頃に連載されていた作品。主人公でヤンキーの乱堂は、交通事故で顔の整形が必要なほどの大怪我を追ってしまう。担当した医師の真鍋は、乱堂の制服に入っていた乱堂の初恋の女の子である栗見里奈の写真をもとに、里奈の顔そっくりに乱堂の顔を整形してしまう。その後、里奈の顔の姿で外出している際に里奈と遭遇してしまうが、乱堂は行方不明になっている里奈の双子の姉の由奈と勘違いされ、里奈と一緒に住むことになってしまう。その後の乱堂が男とばれないように由奈としての生活を送る様子を描いたコメディ。

当時の私

 中学生だった私は、床屋の待ち時間で開いた週刊少年ジャンプでふと目に入ったときに気になって読み始めたのがきっかけでした。その日は部活の都合で丸坊主にするつもりで「いざ坊主にするぞ」を決意を固めているところに、「こんなジャンルの漫画があるんだ」という気づきと共に、幼少期の女の子の格好に憧れていた記憶が呼び覚まされて、感情がぐちゃぐちゃになったのを覚えています。結局3mmの丸坊主になりましたが(笑)。
 その後、中古本屋でコミックスを買いあさるも全6巻しかないこと知り絶望し、しかし内容の面白さでなんで6巻で終わってしまったんだろうと不思議に思ったりもしました。
 内容は面白かったのですが、主人公の乱堂君は元々高めの声だったり、体型も小柄だったりして、やっぱり限られた条件に合致する男性でないと女の子の格好はできないんだろうなぁと悟ったりもしました。「文化祭で●●君に会いそうだから女装してみなよ」と言われるような可愛い男の子でないと女装してはいけないと決めつけていて、実際同じクラスの小柄で中性的な男の子を羨ましく思ったものでした。中学生当時の自分には、「似合うかどうかより、自分のしたい恰好を貫く」という発想にはならず、似たようなジャンルの漫画を探して読んだりして満足するに留まっていたのでした。
 とはいえ、プリティフェイスはこのジャンルの漫画を知るきっかけになったので、非常に思い入れの強い作品で、同じ叶恭弘先生の次の連載の「エムゼロ」や短編集も追いかけたものでした(女装ジャンルではなかったですが)。別の機会にその他の女装キャラが登場する漫画も振り返りたいと思います(志村貴子先生の「放浪息子」、長月みそか先生の「のぞむのぞみ」とか)。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?