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Advanved Data Analysisにとってのデータ分析とは

分析屋の中田(ナカタ)です。
ChatGPTのAdvanced Data Analysisを試してみました。


Advanced Data Analysisとは

ChatGPTの有料プランで使える、データ分析の機能です。
多様なデータソースに対応しており
データ集計、Pythonコード生成、分析結果の示唆だしなどが可能です。


今回やること

Excelの販売実績データを渡して、かなり雑に分析依頼を投げた場合に
どのようなふるまいをして、どのような結果を返すのか検証します。
この機能にとってのデータ分析のスコープを確認することで、生成AIをどう使っていけばいいのかを考えるための検証です。


環境

ChatGPT Plus(有料プラン)に加入済み


事前準備

サンプルデータをExcelで準備します。
1月のデータで、3つの商品の販売個数を表しているものとします。


①Advanced Data Analysisを有効化

画面左側のペインで「GPTを探す」をクリックします。

画面中央の検索窓で「Advanced Data Analysis」と入力してEnterキーを押下します。

以下の画面で「チャットを開始する」をクリックします。


②データ分析依頼

以下のように雑にぶん投げてみます。

明確に要件を記載すれば強力なツールであることは分かっているので
今回はよりメタ的な視点での対応ができるかを確認します。

つまり、与えられたデータと依頼だけで作業を開始してしまい、この限られた情報だけで分析しようとしてしまうのか
分析設計の観点から
目的やビジネスの確認、評価指標の定義、前年同月のデータ取得可否を確認するなどの対応もできるかを確認しようとしています。


③結果

予想はしていましたが、やはりいきなりデータの確認を行い、この情報で分かることから提案をひねりだしています。

とりあえず月間の合計販売数を出しています。
ここはさすがに合っていました。

もう施策立案に移ってしまいました。
マーケティング戦略の基礎知識は持っているようで、
それに当てはめて具体的な提案内容まで作り上げられています。

要約すると以下の通りで、マーケティング関連の情報を拾い集めた印象です。
1:主力商品のプロモーション次第で伸びしろがあるのでは
2:抱き合わせて販売することで客単価を上げよう
3:STP分析をやってみよう
4:バリューチェーンの分析をしよう

とりあえずデータを何となく見て仮説を強引に立てて
提案内容を裏付ける情報収集に入っています。
もはやスタートラインに戻ることはなさそうです。

一応聞いてみましたが、いまさら手遅れのようでした。

具体的に指示すれば情報が引き出されてきます。


まとめ

意地悪で極端な1事例のみですが
戦略でうまくいっていないため、戦術に関わらず失敗に向かっている印象です。

与えられた情報の中で言われたことに対しての最適解を何とか探そうとするものの
そもそも論までは立ちかえってヒアリングや提案まではできていません。
ネットの活用例を見ると、Advanced Data Analysisが担当する領域は分析設計以降のフェーズになっており
欠損値補完するとか仮説検定するとか可視化するとか、具体的な分析手法になるようです。

使う側が分析設計を理解して、分析用データを用意・プロンプトを丁寧かつ明確に書けるかで
便利ツールになるかどうかが分かれそうだと感じました。



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