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PowerBIで展開式スライサーパネルを作ってみよう

分析屋の角です。

BIを作っているときに、表示したい表がいっぱいでスライサーが置けないことはありませんか?
そんなときに役立つ、展開式のスライサーパネルの作り方をご紹介したいと思います。


完成イメージ

下記記事で作成したポケモン図鑑に、展開式のスライサーパネルをつけます。

【 修正前 】
スライサーを選択後、図からドリルスルーして、別ページに飛ぶ設計にしていました。

ドリルスルー先の詳細ページにもスライサーをだせるようにしたいと思っているのですが、スペースがないため、展開式のスライサーパネルをつくっていきます。

【 修正後 】

WEBサイトのハンバーガーメニューみたいなイメージです。
それでは作り方を解説します↓↓


作成方法

1. ボタンを作成

ボタンは挿入タブにある「ボタン」を使ってもいいですし、「図形」を使って自分でボタンを作っても構いません。

私は今回「ボタン」を使って”スライサーを表示”というテキストを入れました↓

2. スライサーパネルを表示

「表示」タブから、選択項目を押しスライサーパネルを出します。

選択項目のパネルから、先ほど作成したボタンを非表示にします。

3. スライサーパネルを作成

作りおわったら表示順を整えます。
スライサーパネルを上部に表示したいので、それ以外のオブジェクトが上にきていたら「選択項目」をつかって下部にくるように設定します。

4. パネルをグループ化

「選択項目」でctrlを押しながらオブジェクトを選択した後、右クリック、グループ化でグルーピングできます。

5. ブックマークのパネルを表示

表示タブから「ブックマーク」を選択して、ブックマークのパネルをだします。

6. ブックマークを名づけ

ブックマークに適当な名前をつけます。私は「展開後」という名前にしました。
ブックマークを右クリックして「データ」のチェックを外します。

※ブックマークは設定したところに戻れる機能です。試しにグループを非表示にしてブックマークを押すと表示状態に戻れました!

次は「スライサーを表示」ボタンを押したときに、このブックマークが動作するように設定します。
グループを再度非表示にして、非表示にしていたボタンを表示させます。
ボタンの書式から、アクション>型をブックマーク、ブックマーク>先ほど作成したブックマーク「展開後」に設定します。これで設定完了です。

ボタンをCtrlを押しながらクリックすると、展開後の状態にできました!

※ちなみにブックマークから「データ」のチェックを外したのは、データは引き継がないようにするためです。
このレポートはアーボというポケモンをドリルスルーした状態でブックマークを設定しました。もし「データ」のチェックをいれて、アーボ以外のポケモンをドリルスルーした後、ブックマークを動作させると、アーボのデータに戻ってしまいます。

7. ブックマークを設定

同様に、「Close」ボタンを押したらスライサーパネルが閉じるようブックマークを設定しましょう。
ブックマークは「展開前」という名前で作成しました。

8. ドリルスルーのリセットボタンを作成

スライサーパネルでドリルスルーしたポケモン以外もスライサーパネルに表示させたいため、ドリルスルーのリセットボタンを作ります。

視覚化の下のほうにいくと、ドリルスルーで絞られたデータがあるので「×」を押してフィルターを削除します。

こうすることでスライサーパネルにドリルスルーで絞られる前のデータが表示されます。

この状態でブックマークに設定、「ドリルスルーリセット」ボタンのアクションに設定することで、ドリルスルーリセットもボタン設定できました!


最後に

いかがでしたでしょうか?
BIはデータを見える化させるだけではなく、スライサーを動かしながら分析もしていきたいですよね。
スライサーパネルを使えば、スライサーをコンパクトに収納することができるので、増えていくスライサーを気にせず、図を大きく見せることができます。
ぜひ試してみてください😊

参考



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