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ダメイド7 第22話「天に登る少女」

廃棄されたダメイドたちの墓標前。

ワンムー「我々は全力でナナ君を天へ送る事になった。」
ナナ「ワンムー…私…」
ワンムー「オーバークロック時のナナ君のBMスコアは我々の中では最強だからな。当然だ。」
ワンムー「もう一人だけ搭乗させられる。その者は私とニコ君が合議して選んだ…」

イチゴ、イオ、サンゴ、シゴのアップが順番に映る。
アタッカーのイチゴ、イオか?
あるいはヒーラーのサンゴシゴか?ヒナか?
キューコのところでカメラが止まる。自分を指差すキューコ。ジャンプして驚く子狐たち

ワンムー「キューコ君、君だ。君がナナ君の天のバディだ。」
キューコ「わ、我なりか?」

ざわざわとみんなつぶやく
イチゴ「バッファーだ」
サンゴ「最強バッファーのキューコ先輩が選ばれました」
シゴ「ました」
ゴコウ「07に必要なのはもうバフだけですから的確な人選です。」
ヒナ「うん、ヒールよりバフでちゅよね」
イチゴ「だよね…」
イチゴ、少し残念そうに目をつぶり、ナナに近寄る。
ナナを精一杯抱きしめるイチゴ。
イチゴ「天についてもイチゴを思い出してね。ナナちゃを待ってるよ」
ナナ「イチゴ…」
ナナも目をつぶり抱き返す。停止した時間。

イチゴ「キューコさん、ナナちゃをよろしくね」
キューコ「まっかせるなりよ~!イチゴ殿の分までがんばるなりね」
イチゴはナナの頬にキスをして離れ、キューコと握手する。

ナナ、イオの方を向く。
イオ「ナナっち天からメール送ってな、待っとるで」
イオ付け爪をナナに渡し、ナナはそれを自分の人差し指に付ける。
ナナ「イオ…ありがとう…」

サンゴシゴがナナの両側から抱きしめてバタバタ暴れ出す
サンゴ&シゴ「ナナ先輩~」「先輩…」
ナナ「サンゴ、シゴ、大丈夫、きっと戻るから」

ナナはゴコウの方を向き
ゴコウ「07、あなたに出発前のナビゲーションをいたします。」
ナナ「ゴコウ、あなた…」
ゴコウ急にVサインをする。
ゴコウ「勝利に向かって進んでください」
ナナ「ゴコウ、あなた◯◯◯でしょ?」
ゴコウ「さぁどうでしょうか?」

ニコが車椅子で現れる。
サンゴシゴ、「ママ~」と騒ぎ出す
ニコ「ナナさん、サティンさんとテンジクさんがついてますからね」
ナナ「うん、ニコ、わかってるよ。あなたたち三極にもらった力を無駄にはしない…」
ナナ、サティンの墓標を見つめて
ナナ「サティン、沙天ねぇね…私を守ってね」
回想のサティン「ナナ、私はお前が出来る子だと思っていたよ」
ナナ、テンジクの墓標を見つめて
ナナ「テンジクの目指した天へ登るよ、見守っていてね」
回想のテンジク「ナナよ、未来を継ぐ者よ、私はお前がいるから安心して全力を出せるのだ」

ナナの目から光線が発射される。
イチゴ「あ、このパターンは!」
クロノアリス「ワーハッハハ我よみがえれリ!」
サンゴシゴ「出た~~!幽霊さん!」「幽霊さん…」
イチゴ「クロノ…アリス…」
ワンムー「アリス君!」
ワンムー笑顔になる。

ワンムー「アリス君、ナナ君の中にいたんだな。君には礼を言わないとな。君が私を凍結してくれたおかげでこうしてリブートできた。」
クロノアリス「ワンムー、いいよお礼なんて、親友でしょ?」
アリス急にしおらしくなって頬を赤らめて涙ぐむ。クロノアリス涙を振り払い。天に向かって指差す

クロノアリス「さ~ナナ!キューコ!時間はない!天へといざいかん」
ナナ「わかった!じゃみんな、ありがとね」
キューコ「わかったなりね~行くなりね~」
キューコの周りの子狐たちがキューコのブローチに吸い込まれる
イチゴ「ナナちゃ!」
イオ「ナナっち」
サンゴシゴ「ナナせんぱ~い!」
ニコ「ナナさん」
ゴコウ「ゼロナナ!」
ヒナ「ナナちゃん!」
ワンムー「ナナ君」

全員「私達は傷つかない!」


宮殿からその様子をモニタリングしているハチョウとセイラ。ハチョウは右腕がない。
ハチョウ「セイラ様、良いのですか?このまま行かせて」
セイラ「良い。この戦いで生き残った方をセイラが滅するまでだ。それに…ハチョウお前の傷が癒えるまでは、こちらも下手に動きたくはない」
ハチョウ「ありがたき…ただ私とてダメージレス因子を持つ者。このくらいの傷、なんて事はありませぬ。セイラ様をお護りするためならこの身をいつでも差し出します」
セイラ「近くに来いハチョウ」
ハチョウ「はっ」
近寄るハチョウの頭を胸に抱くセイラ。
セイラ「リュウシも失った。姉者も失った。父上はどこにいるかもわからない。もう私にはお前しかおらぬ。ハチョウ、お前がいなければこのセイラは1人ぼっちだ」
ハチョウ「セイラ様…真にありがたき」
ハチョウとセイラのシルエットが宮殿の窓に映る

ダメイド全員大合唱
「例えば君が傷ついてくじけそうになった時は♪」
新開発の宇宙活動用の4つのドローンがナナとキューコの周りに球形のシャボン玉を作り出す。ゆっくりと天に向かって飛び立つ。

ダメイド全員大合唱
「必ず僕がそばにいて♪ささえてあげるよその肩を♪」

ふわふわと登るキューコとナナを包んだシャボン玉の周りを電子状に4つのドローンが回転する。急速に速度が速まり、突然ものすごいスピードで大気圏を突破し、天へ消えた。

1&7 cv.小嶋りか
2&13 cv.由良瓏砂
5&12&42 cv.皆川奈保子
3 cv.宮本とうり
4 cv.ゆーみ
9 cv.いつかさおとめ
10 cv.咲良いお
16 cv.歌花芯都
17&55 cv.ςera➹
84 cv.前田遥

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