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みとどけ日記(ゆくひと日記改め)2024.7/9-12

2024.7/9

特変なし。就寝前のからだの軸修正。まだコツがつかめない。たぶん、腰と肩なんだよな、キモは。腰からキメたほうが良いのかなぁ……?

市民後見人の講習会。死後事務について。
 後見人は被後見人の法定代理人だから本人が死んだ瞬間から後見を外れる(つまり法定代理人も死ぬ)。
 ようするに自分の葬式を自分じゃ出せないということなんだけど、現実はそうもいかず、種々の手続きをすることを求められることとなる。ただこの死後事務、長年、法的な根拠がなく、相続人とのトラブルになるようなこともあったのだが、近年法改正がされ、その法令根拠と事例の話。
 
講習を聞きながら想いうかべていたのがTV時代劇の口上「死して屍拾うものなし」と、土左衛門のつき流しと言う話。
 そういえば、行き倒れってのもあったよなぁ。
 旧五街道の一つ沿いの親戚の家の敷地の端に地蔵を刻んだ小石が三つくらい転がっている。あれは行き倒れなんだろうなぁ、と。石仏を置かれるだけましなんだろうけど、死後のことをあれこれ考えたいなら、公正証書を残して置くようにと、講師。
 
高齢者の身元保証問題を最近耳にする。民間業者に預託金を支払いできる方は問題ないだろうけど、民間業者を選ぶ際に、地元行政にも相談をお勧めする。
 自分が市民後見をやっているからではなく、選択肢の一つとして。市民後見は行っていない自治体も多いけど、身元保証に近いサービスを行っていることはままあるので、ぜひ。

[ぶんろく 7/9]

2024.7/10

特変なし。
酷暑にもかかわらず元気。
看護師は「(すでに)寝かせておく必然はない」と言いますが……。

マディソン・リー・ゴフ『法医昆虫学者の事件簿』(垂水雄二訳 草思社文庫 2014)読了。ミステリではない。遺体にとりつく虫から、亡くなった時期などを導き出す、試行錯誤とそれが実際に応用された現場の話。頭が下がる。日本でも同じような研究をされている方がおられるのだろうか?

手術なしの性別変更を認める広島高裁の判断。

[ぶんろく 7/10]

2024.7/11

特変なしといえばなし。オム交時珍しく、ちびっとだけ排便が見られた。初めて。

訪問診察日。こちらは特変なし。心音も問題なしとか。
連絡帳には、多弁により家族の疲弊が進むようなら、処方にて対応するとの旨の記載。

処方薬は「かかりつけ薬局」を登録したので、処方箋を持っていけば、後刻、届けてくれるので助かる。今日は天気が悪かったので代行したが、いつもは持っていくのは父の運動代わり。
いずれ、医師の処方箋が薬局・お薬手帳と紐づけされ、さらに利便性が増す時代も来るのだろう。

週刊新潮7/18号、中央公論8月号購入。前者は山崎章郎氏の“「がん共存療法」臨床試験2年目の経過報告”が読みたくて。後者は“事務”の特集やらなんやらを読みたくて。何十年ぶり? 中公なんて買ったの。
先日亡くなった叔父の法事の知らせ。出席の返事。

[ぶんろく 7/11]

2024.7/12

これが梅雨、という日。
愛媛松山で土砂崩れ。城のある山が崩れるとは。

今日は、訪看日にて朝シフト免除。
訪看に合わせて、先週のケアマネ・訪看との伝言ゲームを受けた様子・意向うかがいに? ケアマネが来ると言ったが、業務を理由に不参加。主介護者たる父にお任せする。

夕方、上記の件でケアマネからメール。

提案・助言は心底ごもっともなんですが、家族介護負担を減らすために別の負担が増えないか? という内容の提案に対して、素直に「ハイ」とは言えないのです。
 経済的負担増については、母のためであれば父に異論はない。
 ただ、ヘルパーをガンガン入れて母のケアをしたら、QOLは向上するが、それがいつまでの続くのって話。
 バカ息子の感覚では、ヘルパーガンガンは、今じゃないように思うんだよなぁ。というか、ケアが母に偏重している。

クッションを使った姿勢矯正方を知りたかっただけなのだが(苦笑)。 今日現在、判明したことは──
・看護師 → 車いすに移せばよくなる ← why?
・訪問マッサージ → 体を支える(左側の)筋力低下によるもの。座位を取ることで筋力回復につながり良くなるかも ←機序は納得。座っているときにそうなるのはたぶんそうなんだろうなと想像していたけれど、寝ているときもなんですが。
──結局、筋力が回復する(回復させる?)まで、寝ているとき、座位時、体軸を補助するクッションのかませ方(場所)を教えて欲しいという疑問は解消されぬまま。図書館にリクエストした本(『介護に役立つ! 写真でわかる拘縮ケア』田中義行監修 ナツメ社 2016)など見ながら人体実験。

明日は、日中車いすに移す予定なので、腹に抱きかかえられるビーズクッションを用意してみた。
 昔、座位時、横に倒れてしまうじーさまに、その人が来た時だけ椅子に取り付ける側板を用意したことがあるが、母の場合も側板と前に倒れないようなクッションが最終形かな? と想像しているのだが、どうなることやら。
 ほんとうに、介護はオーダーメイド。

[ぶんろく 7/12]

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