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みとどけ日記(ゆくひと日記改め)2024.6/8-10

2024.6/8

オム交からの車いす移乗。
昨夜父と話し、週末の日中、車いすに移し、飲水摂食の状況を1週間ベッド上の生活と比較することに。
オム交時に「閉じこもった」母。それを幸いに更衣から車いすへ。
日常、ベッドで「体を起こして」と願っても頓珍漢な反応しかないのだが、更衣中に体交していると、いやがって? 肘に力を入れ上半身を起こす力がある。移乗中ものけぞる力は半端ない(手を離したらベッドに頭を打ちつけるに違ない)。
ワケワカランチン星人の言葉(主としてボディーランゲージ)を読み取って、スムースな介助を確立できると良いのだが。なにせ、ワケワカランチン星人は多様性の極みの文化を持つので、言語を取得するまで、時間がかかる。

今日は、10:00-15:00まで車いす生活。父によれば、これまで聞かれなかった要求や、食思飲水共に進んだと言うが、相変わらず数量で記録しないで、あくまでも「印象」。
もっとも、生活をg/ml(グラム/ミリリットル)で表現する方が尋常じゃないんだよな。
医療介護職は「印象」を独自のスケールで数値化しているに違いない。
[ぶんろく 6/8]

2024.6/9

今日は9:30-19:30まで車いす生活。
母はぐったりしている様子もない。
父に二日間のモニタリング。

「飲食はしやすそうだったか?」
「変わらない」。
「水分量は増えたか?」
「その日によるから変わらない」
「飲食させやすかったか?」
「多少は」

なんか、張りあいない。
ただ、第三者から見ると、母と同じテーブルについているので父の負担は減るのかな、と。

さて、どうしようかな。
移乗は父にはできないので、看護・介護職か私。

ケアマネからは短時間でも移乗できればよいのではと言われたが、短時間内の移乗の繰り返しで、母を絶叫させるだけでは積極的な意義を感じない。
車いす時間を取り入れるなら、せめて昼またぎの時間を確保したい。

起こすにせよ寝かすにせよ、最低どちらかはわたしがやらざるを得ず、私の生活パターンが完全に拘束されることになる。
既に入っている支援とのからみもある。急に寝かせてくれと言われても対応できるかわからない。
悩ましい。
[ぶんろく 6/9]

2024.6/10

今朝は訪看の日。
朝は行くつもりがなかったが、別件で訪問し用事をすませているうちに訪看氏らが来たので「今日、点滴がないのであれば、車いすに移してそのままにしてください」と頼む。

ネットスーパーのためのロッカーが届き、契約。
ロッカーを置く場所にあった信楽焼のタヌキをバカ息子が蹴飛ばして破壊。地面にはいつくばって破片を探して修復。足りないところは樹脂粘土で補填して着色。
また破壊しないように発泡ウレタンを充填後、表面にラッカースプレーをかけてから再安置予定。余計なことをやらかした。

父は自分で最期まで母の面倒をみると言いながら、終活の伝言をよこす。なにそれはどこそこに、かにそれはどこどこに。

午後、「(母が)パンなら食べる」と思い込んでしまっている父に、試しにフレンチトーストを作って届ける。母のお気に召せば良いのだが。届けついでに、母をベッドに戻す。
あいかわらずピースカギャースカ言うが「耳を閉じて処理する」ことに慣れてきた。いわゆる「オヤクソク」と思えば、心けずられない。

フレンチトーストで思いついた、牛乳やらミルクティーやらなんやらかんやらに浸したパンを作ってみようと思う。レンチンでほんのり温めたら美味なのでは? 多少の水分補給にもなるし。
デイ運営時代、偏食やら制限食のジーサンバーさんのためにメニューを考えて自分で調理もしたな。主食はもちろんケーキの類まで。それに比べたら、浸すだけのパンなどちょろいもんだ。

というわけで、今日三度のスーパー通い。おかげで今日の歩数もクリア。1/15に日本橋を出立し4/11に京都を折り返し、今日は袋の吉原を過ぎたところ。

就寝前のベッドメイクに行く。父曰く「フレンチトーストをずいぶん食べたゾ」。
では、明日はミルクティー浸しでチャレンジしてみるか?
最近の母にしては卵を多量に摂取したためか、ハイな状態(笑)。
ベッド上で星人語をつぶやきながらもぞもぞ動くのが、いとをかし(誤用)。

[ぶんろく 6/10]

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