本日の「読了」

デヴィッド・グレーバー『アナーキスト人類学のための断章』(高祖岩三郎訳 以文社 2006)

画像1

ひとむかし前の本です。
読んでいるときにふと思いついたのが、本書の内容とは全く無関係なのですが、
#国政選挙をボイコットしよう
もしくは 
#白票を入れよう
というタグです。

もし、投票率(もしくは得票率)が全有権者の数パーセントで、現時での与野党に関係なく「勝利した」政党は、国民の信を得ているといえるのでしょうか。
わずかな数の信を得ているだけの、いわば「独裁政党」が組閣したとき、国民統合の象徴である天皇は「親任」されるのでしょうか。
また、どう考えても国民の多数の信任を得ていない政党の指示に、国民のために働く公務員はしたがうのでしょうか。

昨今の選挙の際のトレンドは「選挙に行こう!」ですが、実はこれ、政治家や国家公務員(とりわけ官僚と呼ばれる類)サイドが、自分らの既得権益を守るためのプロパガンダとみることもできます。

もし、投票率が数パーセントでも、この国がなにごともなかったように動くならば、政治家は、とくに、現存の政治家は無用の長物、税金泥棒以外の何物でもなく、その陰に隠れて、省益とやらを守ってきた官僚も隠れ蓑を失い、顔色を失い、命の危険におびえるかもしれません。

生きている間に体験してみたい現象です。

[2021.09.02.ぶんろく]

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?