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”俺ちゃん”健在!ディズニー初のR指定デップー&ウルヴィー『デッドプール&ウルヴァリン』【映画レビュー】

★★★★☆
鑑賞日:7月28日
イオンシネマ大高
監督: ショーン・レヴィ
出演: ライアン・レイノルズ
    ヒュー・ジャックマン

〈ネタバレあり〉
ディズニー初のR指定 迷走MCUの救世主となるか
『LOGAN/ローガン(2017)』の冒涜で幕を開ける 
腹立たしいが デップーだから許そう
“俺ちゃん”ことデップーは相変わらずで 観客に向けて話しかけるが
今作に至るまでの経緯も絡めつつ ディスっていく 20世紀FOXの墓場もあった

『LOGAN/ローガン(2017)』の冒涜で幕を開ける 

ここでおおまかな経緯をざっくりおさらい

1980年代後半:経営難であえいでいたコミックの会社「マーベル」は、キャラクターの映画化権を何社かに売り出す。
一時はマイケル・ジャクソンが買収に乗り出したこともあったそうな。
そのちょっと後:『スパイダーマン(2002)』(90年代後半にSONYが買う)、『X-MEN(2000)』(1994年に20世紀FOXが買う)が映画化されて大ヒットを記録。不死のミュータントのウルヴァリンとして登場。
スパイダーマンについては他にも複雑な事情があったりするが…
2008年:「マーベル」が売れ残りキャラで映画を自社で製作。『アイアンマン』(SONYは権利買い取りを断っていた)が大ヒットを記録!息を吹き返す。アイアンマンを最初の映画化作品に選んだのは、キャラクターグッズが売れそうという目論見があったかららしい。
『アイアンマン』、『ソー』、『アントマン』、『ブラックパンサー』など、ほぼすべてのマーベルキャラクターの映画化権をパッケージ価格2500万ドルで販売したいと提案したが当時「SONY」は「スパイダーマン以外の他のマーベルキャラクターなんてどうでもいい。」と蹴ったらしい。
2009年: 「ディズニー」が「マーベル」を買収。その後、ヒーロー映画ブーム到来。
『ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009)』(20世紀FOX)にてデップーはミュータントで構成された特殊部隊「チームX」の一人、ウェイド・ウィルソンとして登場。
2012年:『アベンジャーズ』公開。メンバーはアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、ブラック・ウィドウ、ホークアイ。コミックスではウルヴァリンがメンバーに入っているものもあったりする。
2016年:『デッドプール』公開。デップー初の単独主演映画。
2016年:『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)』(「SONY」と「マーベル」がパートナーシップを締結)でスパイダーマンがMCUデビュー
2017年:『LOGAN/ローガン』公開。この時間軸のウルヴァリンが最期を迎える。20世紀FOX作品。
2018年:『デッドプール2』公開。 ここまでは20世紀FOXの作品で、前作同様大ヒットを記録。
2019年:『アベンジャーズ/エンドゲーム』公開。アイアンマン鉄人間、キャプテン・アメリカ亜米利加船長を中心とする初代アベンジャーズのフェーズが終焉。
2019年:「ディズニー」が「20世紀FOX」を買収。これにより「ディズニー」が、「SONY」以外の「マーベル」の権利を手に入れる。
2024年:『デッドプール & ウルヴァリン』がディズニー作品として公開される。
※1970年代~80年代に東映とライセンス契約、2020年には円谷プロとのコラボでウルトラマンのコミックスを刊行、日本とも馴染み深い。

ディズニー初のR指定 いい画だなー

ファンとしては大人の事情はどうでもよくて
面白い作品を作ってくれればいいだけなのに

マルチバースは失敗だったとデップーも言っていたが
「最後の試合」で「鉄人間」が逝ってしまってからは食傷気味で「蜘蛛人間」の活躍も観てはいるが以前ほど乗れずにいた
そんな時に 今作デップーの新作だ 
しかも傑作『LOGAN/ローガン(2017)』で有終の美を飾ったウルヴァリンを引っ張り出してきた
大きな不安と少しの期待で鑑賞 結果は“さすがデップー”と面白かった
ウルヴァリンといいバディ感だしていた
2人の(死なない)バトルは見ごたえありだ

死なないバトルは見ごたえあり

ただ面白かったと思えたのは デップーのお下劣なところを受け入れていて尚且つ予備知識が多少あり ヒーロー映画愛があるからで 
そこに乗れないと単なるおふざけ映画となってしまう
クセツヨだから好き嫌いがはっきり分かれそう

ショーン・レヴィ監督は鑑賞前の予習は必要なしと明言していたが 
予習した方がより楽しめるだろう 
だってゆかりのキャラクターが続々出てくるから
エレクトラ ブレイド ガンビット ジャガーノート…上げだしたらキリがないほどわんさか登場W
そんな中かねてより噂のレディ・デップーも現る 演じるはライアン・レイノルズの妻ブレイク・ライヴリーであった(公開前はテイラー・スウィフト説もあったな)
マルチバースを活かして 様々なウルヴァリンが登場 三頭身ジャックマンがカワイイW

レディ・デップーも登場 演じるはライアン・レイノルズの妻ブレイク・ライヴリー
ホンダ車(オデッセイ)も愛あるディスりを受けていたW

これがヒットすれば 今後バディものが増えるかも?
「鉄人間」の復活も?…観たいような観たくないような 複雑だ

デップー&ウルヴァリンは次のアベンジャーズとなりうるか


                      (text by 電気羊は夢を見た)

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