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完全復活目前ベッソン監督最新作『DOGMANドッグマン』【映画レビュー】
★★★★☆
鑑賞日3月10日
劇場: MOVIX三好
監督:リュック・ベッソン
出演:ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
ジョージョー・T・ギッブス
〈ネタバレあり〉
”神は救いを求める者に犬を与えた”
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの怪演とベイビー達(犬たち)のファンタジーな演技が最高
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイヤ』(1994)さながらに
聞き役となるエヴリンに壮絶な半生を語っていく
如何にして凄惨な少年時代から脱したのか
何故“ドッグマン”なのか
如何にして車いすのドラァグクイーンは誕生したのか
赤裸々に語る理由も 最後に明かされる
話の流れが良く 没入した
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奇抜な物語だが バイオレンスあり 宗教あり エンタメショーあり
ファンタジーあり
巧いバランスで展開していく
ドッグマンのアイディアは新聞記事から生まれた。父親に犬のケージに閉じこめられていた5歳の男の子についての小さな記事だった。4年間も閉じこめられていたんだ。ものすごく驚いた。俺も父親だから、どうしたらそんなことができるのかわからなかった。それが始まりで、それから、その子にどんなことが起こるのか想像し始めたんだ。一体、どんな大人になるんだろうか? 根を切ってしまった木はどんなふうに成長できるのか? この少年が何者かになるのを見せたいというアイディアに夢中になっていたと思う。あらゆるトラウマを背負っていたとしても、彼には選択の機会がある。意地悪にもなれるし復讐もできるが、それを良いことに使いたい。いまみたいにトラブルだらけの時代にはすごく面白いんじゃないかと思った。どれだけ傷つけられたとしても、それを好転できるんだと示すことが。
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「歩くたびに髄液が溢れ 一歩一歩死に近づいている」
“如何に死ぬか”のために生きてきたダグラス
ラストが全てを物語っている
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ユーリズミックス「sweet dreams」が流れ
エディット・ピアフの登場で歓喜した
そして安定のエリック・セラ
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ベッソン初期作をこよなく愛する身としては
初期作への回帰も窺えてうれしい限りだ
前作『ANNA/アナ』(2019)と本作で 完全復活目前か
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キャッチコピーの「規格外のダークヒーロー爆誕」…違うなぁ
広報は何故このコピーを採用したのか もったいない 完全にミスリードであった
ベッソン監督の次回作は
小説家プラム・ストーカーの古典的怪奇小説『吸血鬼ドラキュラ』(1897)を新たな切り口で描く『Dracula A Love Tale』
そして再びケイレブ・ランドリー・ジョーンズとタッグを組むらしい
ベッソン版ケレイブ=ドラキュラ伯爵が観られるなんて
今から楽しみだ
(text by 電気羊は夢を見た)
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