息を殺して寝る
思い出せない話があることを思い出した。
おばあさんが追いかけてきて、主人公を血眼になって探している。たくさんの昼寝をしている子の中に、その男の子がかくれて、寝たふりをする。
おばあさんが、男の子のそばに来て、さっきまで走ってたから、息が上がっているはずだ……と言う。
ここだけは何となく覚えているが、その後どうなったのか、そもそもどうして追われているのか、すっかり忘れてしまった。
こんなにバクバクするのに、続きがわからない。この話をたまに思い出して、いつも困っている。
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絵柄は、「おしいれのぼうけん」に近いものだった気がする。むしろ、私の記憶のなかでは、(ほぼ)同じになっている。
もしかすると、「おしいれのぼうけん」だったのかもしれない。
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履歴が変なことになってしまった。なんで同じこと(「おばあさん 怖い 絵本」)を3回調べているのか。
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作業が面倒になって、自分をだますために寝てしまおうとすると、時折この話のこの場面だけを思い出す。
目を閉じると、白黒で描かれた、悪魔の形相をしたおばあさんが、さっきまで起きていたから息が上がっている、と私に話しかけてくる。
当然、眠れない。
人は、少なくとも私は、自分の息の音が聞こえて、安心するときと、余計に何か不安になるときがある。こういうときは大抵後者だ。
正直、普通にこわいのでやめてほしい。
でも、結果的に起きるべき時間に起きているのだから、いいことなのかもしれない。
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最後まで、ありがとうございます。
文明
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