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踊り手の息づかいを込めて

長井市伊佐沢地区に伝わる念佛踊りを題材にした連作の一つ。

面すり 1983年 セメント

しかし、実際は、おどけた踊りで笑いをとり、観衆の注意を引きながら、全体の舞踊の矯正・服装の点検をして廻る難しい役回りで、社中の師匠格が担うことになっています。

今作は、全体的に簡素で柔らかなフォルムでありますが、面や衣装、ほほ被りの結び目といったディティールに甘さがないです。また、軽やかなポージングでありながら、重心がしっかりとし、質量を感じられます。

一体、微笑む面の下の表情はいかなるものでしょうか。


 《長沼孝三彫塑館第1期収蔵品展 ふるさとを想う 春の彫塑と念仏踊》
作家が晩年に取り組んだ、長井市の伊佐沢地区に伝わる県指定無形民族文化財「伊佐沢念仏踊」をモチーフとした連作を中心に、郷土への思いが込められた作品や、制作のためにまとめられた資料などを展示いたします。

□ 2023/4.1(Sat)ー6.18(Sun)|休館日:月曜日、5月31日
□ 10:00ー17:00|入館は16:30まで
□ 長沼孝三彫塑館
□ 入館料:大人¥300|高校生¥200|小中学生¥100
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