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写真にまつわるあれやこれ。

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撮影での出来事や撮影機材のお話など。写真撮影技術や精神論など。写真にまつわるあれこれ。
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2020年5月の記事一覧

Photo Finderをはじめる。

私は文教スタヂオ ・プロフォトチームに所属する北川輝一(キタガワテルカズ)と申します。弊社は学校写真・婚礼写真・スタジオ写真から始まり現在は全国の観光地で想い出創造企業としてフォトビジネスを展開しています。 簡単に自己紹介をすると、私は2001年のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)開業時に文教スタヂオに入社しキャリアをスタートしました。テーマパークのフォトビジネスから様々な観光施設の写真業務委託を経験して、2009年に本社技術部婚礼チームに所属し、その後、同チーム名

ブライダルスナップ。撮影した後の話。

撮影した後、写真をお2人に届けるまで何をしているのか。撮影した後の話です。 撮影データをお届けするために。撮影したデータをそのままお2人へ納品することはありません。納品までに3つの行程を経ています。 ①必要なカットをセレクトする。 ブライダルの被写体はプロのモデルではありません。撮影することに緊張されたり撮られることに慣れていなません。ブライダルの撮影は2人の想い出の為の写真です。作品撮りでもありません。要は楽しい撮影体験を提供したいと考えているのでコミュニケーション優

動画撮影の、挑戦と失敗と、これから。

2008年。動画撮影の挑戦。Canon5D markⅡが世に出て動画業界が大きく変わりました。ビデオカメラよりも撮像素子が大きく、ボケの表現が豊かになり映像が美しくなったからです。私はスチルカメラからキャリアをスタートしたので、それまで動画の経験はありませんでした。当時Canon5D markⅡをメインカメラにしていたので、その延長線上で動画を撮るようになりました。ブライダルのダイジェストムービーです。 写真から動画への挑戦。この当時、フォトグラファーが5D2を使い一眼レフ

XT3とXT4についての所感。

3月から在宅が多くなり、撮影は延期延期。発売と同時にやってきたXT4をついに昨日ロケーションフォトで使用しました。そこで新たに導入したXT4についての思ったことを記します。ブライダルの前撮をした中での私の主観ですので、あしからず。 私にとってXT3とXT4の大きな違いは3つあります。 背面モニターが『3方向チルト式』から『バリアングル式』に変わった。 「3方向チルト式」は横位置時に上下のチルトと、縦位置時に上方向のチルトが可能です。「バリアングル式」は、まず初めにモニタ

ローカルロケーションの魅力。

琵琶湖の夕焼けで撮影して欲しい。 そんなリクエストを多く頂きます。 何故、夕焼けに魅力があるかを考えると、 まずは太陽の光が綺麗であること。 日没までの僅かな時間に青色から橙色へ 変化するグラデーションの空は、 地球が織りなすアートです。 もう一つは、見れる条件が限定的であること。 夕焼けはいつでも見れません。 曇空では見れないし、日没頃でないと見れません。 限りあるものには魅力があります。 あともう一つ。 滋賀県でも撮影場所は湖東エリアで撮影しています。 琵琶湖の東側

『光量足りてる?』

しばらく前までは自然光で撮り切りたい。 そう思って撮影をしていました。 なんで自然光だけで完結しようかと振り返って見ると、 その時はまだストロボが大きく電源が必要で、環境的に使えない。 重く面倒くさい。。とてもネガティブな理由。。 結局できないから自然光を狙っていたように思います。 ある人に写真を見て頂いた時、 『人物の顔に当たる光量が不足している!これでは美しくない!』 それに対して、その写真の撮影環境ではベストな撮影だったのにな。 なんて思っちゃっていたけれど、よく

なんでもない構図のはなし。

写真は玄関にある妻が寄せ植えをした果肉植物たち。 水平垂直や3分割構図をちょっと意識して撮りましたが、 果肉植物たちが全部映っていない。 写真を知るうえで”構図”とは何?っという話によくなります。 3分割構図や対角構図に、日の丸構図などなど。 どの分野にも”基本”があり、 それはその分野の先人達が積重ね考え抜かれた基礎知識だと思います。 なのでその分野を生業にするなら基礎知識は知るべきだと思います。 構図(こうず)は、ビジュアルアートにおいて、対象とは異なり、 芸術作品

CanonからFujifilmへ。

昨年に撮影機材をCanon5D3からFujifilmXT3へ更新していました。 理由は大きく2点あります。 ①使用レンズのメーカー保守が終了したこと。 保持している初期型レンズにはⅡ型Ⅲ型と後継機があり、 古いレンズから修理できなくなります。 ②カメラが重い。 ウェディングの現場は支度から撮影に入ると、 御披露宴お開きまで5〜6時間は機材を持ちっぱなしです。 カメラ2台・ストロボ2台・レンズ4本を携帯し撮影をしているのでCanonシステムだと約7キロありました。 レンズ