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【能登半島地震】被災議員の所感掲載 真宗興法議員団が議会報告

※文化時報2024年7月23日号の掲載記事です。

 真宗大谷派宗議会の与党会派・真宗興法議員団は15日、第75回宗議会(常会)の報告に当たる「同朋公議」(12ページ)を発行した。元日の能登半島地震で被災した能登教区選出議員の所感を発表。質問戦や各種委員会の進捗(しんちょく)状況なども紹介している。

 北陸は団員の3分の1以上を占める金城湯池で、興法は宗派に対し、2月に軽トラックと100万円を贈ったほか、先の宗会でも50万円を寄託した。

 「同朋公議」の所感は「能登からのメッセージ」と題し、佐々木高参務(長福寺、石川県七尾市)と諸岡敏議員(明敬寺、輪島市)、篠塚榮祐議員(法融寺、能登町)が文章を寄せた。

 佐々木参務は「宗派独自の復興ビジョンの策定は、被災者の心の支えとなり、生きる意欲の糧となることをひたすら願うもの。長く続く道のりに、同行としてたくさんの随伴者がいることを伝えていきたい」と決意を示した。

 諸岡議員は、能登地方が以前から過疎化や少子高齢化が進んでいた点に触れ「とどめを刺された。元通りの復旧は難しいが、諦めずに歯を食いしばって歩み続けるしかない」と強調した。

 篠塚議員は、自坊の組=用語解説=に珠洲市内の大谷派寺院が全て所属している点に言及。公費解体を決めた寺院が所有していた仏具などを引き取ってもらえるよう呼び掛けている状況に「どんな気持ちでおっしゃっているのか、言葉にならない。『声なき声を聞き続ける』ことこそが再興の唯一の道」と力を込めた。

【用語解説】組(そ=浄土真宗)
 教団に所属する一般寺院が地域ごとに集まったグループ。通常、各組には組長(そちょう)が置かれ、組内の事務手続きなどを取りまとめる。組が集まって教区を構成する場合が多い。

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