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禅を広げる教育機関へ

※文化時報2022年6月24日号の掲載記事です。

 臨済宗妙心寺派が設立母体で、花園大学などを運営する学校法人花園学園は14 日、大本山妙心寺(京都市右京区)で創立150 周年の記念式典を行った。宗議会議員や宗務所長らをはじめ、臨済宗・黄檗宗各派の公職者や同窓生ら約250 人が一堂に会し、臨済宗唯一の教育機関として臨済禅の発展と興隆を誓った。

 花園学園は、明治政府の神仏分離令=用語解説=などの宗教政策のあおりを受け、僧侶育成が危ぶまれたことから、臨済宗各派連合が1872(明治5)年に妙心寺山内に設置した子弟教育機関「般若林」から始まった。その後臨済宗大学と改称され、現在は花園大学や花園中学・高校、洛西花園幼稚園を運営している。

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