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【能登半島地震】お寺を物資中継所に 浄土宗法船寺・森岡達圭住職

※文化時報2024年1月12日号に掲載予定の記事です。

 浄土宗法船寺(森岡達圭住職、金沢市)は2日、自坊に支援物資の受け入れ窓口を開設した。道路事情が悪く往来が困難な奥能登への中継所として、物資を集積している。石川県外各地から、宗派を超えて続々と集まっており、搬入作業に追われている。

 森岡住職は、兼務する弘願院(同市)で拝観料の代わりに食品を納めてもらうフードドライブなどに日頃から取り組んでいる。避難所に身を寄せている海禅寺(同市)の津田珠慶住職から食料などが不足しているとの訴えがあり、支援物資を届ける必要性を感じた。

 境内に車が入れる法船寺を受け入れ窓口とすれば、被害の大きかった地域に物資を届ける際の待機・中継拠点にできると判断。画像共有アプリ「インスタグラム」を通じ、水やレトルト食品、おむつ、生理用品などを5日まで募集した。団体と個人の計約60組が持ち寄ったという。

 森岡住職は、新潟県や富山県でも被災している人々がいると指摘し、「千葉県から物資を届けてくれた人がいたが、新潟や富山の方が近い。両県にも中継所となるお寺が出てきてくれれば」と話した。

 森岡住職の呼び掛けに応じ、京都教区の宮田典彦大信寺住職らは3日、檀王法林寺(信ケ原雅文住職、京都市左京区)を拠点に無料通信アプリ「LINE(ライン)」などを通じて物資を募集。翌4日午後5時までに、僧侶や知人らが次々と物資を持ち寄った。同寺と交流のある初音学区自主防災会も、非常食として食べられるアルファ米などを渡し、今後の協力を申し出た。

法船寺へ届ける物資を持ち寄った僧侶たち=4日、京都市左京区の檀王法林寺

 5日にはライトバン2台と2トントラックに物資を満載して、法船寺に届けた。宮田住職は「現地の受け入れ体制が整うのを待っていては遅い。求められる物資が明確に示されており、今すぐ欲しいものを届ける方法はこれだと思った」と話した。

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