見出し画像

【能登半島地震】「やめてはいけない」飯田町燈籠山祭り、限定開催

※文化時報2024年8月6日号の掲載記事です。

 石川県珠洲市で7月20日、飯田町燈籠山(いいだまちとろやま)祭りが行われた。曳山(ひきやま)の巡行は出来なかったが、展示やステージイベントを行い、地元から避難していた住民らが再会を祝った。

 飯田町燈籠山祭りは、珠洲市役所の北約30メートルにある春日神社の例祭。例年は7月19日に前夜祭を行い、翌20日の本祭では、市役所前の道路約100メートルの両側に露店が立ち並び、高さ約16メートルの山車(やま)「燈籠山」と7基の曳山が巡行。21日に氏子全域を巡る。

春日神社境内の倉庫前に展示された南濱町の曳山=石川県珠洲市

 今年は地震で道路が割れ、電線が垂れ下がった状況では巡行できないと判断。一時は祭りの中止を決めた。ただ、曳山を管理する八つの町のうち七つは、開催を目指して6月末から飾り付けなどの準備を行っていた。南濱町の舟木南生(なお)さん(28)は「高齢者から幼児までが交流する文化行事だからこそ、祭りはやめてはいけない」と力を込めた。

 市役所前の「飯田わくわく広場」では子どもたちによるステージショーを開催。周囲には七つの露店が並んだ。住民らは互いの被災状況などを話し、再会に顔をほころばせた。例祭委員長の大丸高広さん(61)は「祭りを出さなかったら気持ちが下がる。来年は普通にやりたい」と語った。

【サポートのお願い✨】
 いつも記事をお読みいただき、ありがとうございます。

 私たちは宗教専門紙「文化時報」を週2回発行する新聞社です。なるべく多くの方々に記事を読んでもらえるよう、どんどんnoteにアップしていきたいと考えています。

 新聞には「十取材して一書く」という金言があります。いかに良質な情報を多く集められるかで、記事の良しあしが決まる、という意味です。コストがそれなりにかかるのです。

 しかし、「インターネットの記事は無料だ」という風習が根付いた結果、手間暇をかけない質の悪い記事やフェイクニュースがはびこっている、という悲しい実態があります。

 無理のない範囲で結構です。サポートしていただけないでしょうか。いただければいただいた分、良質な記事をお届けいたします。

 ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

サポートをいただければ、より充実した新聞記事をお届けできます。よろしくお願いいたします<m(__)m>