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オフレコに頼るな

※文化時報2023年2月24日号掲載の社説です。

 性的少数者=用語解説=や同性婚を巡る差別発言を行った荒井勝喜首相秘書官が4日に更迭された。同性婚カップルに関し、記者団を前に「隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」などと述べたという。言語道断であり、岸田文雄首相が更迭に踏み切ったのは当然だ。

 一方で、この発言が録音や録画をせず、内容を報じないオフレコ(オフ・ザ・レコード)を前提とした取材の場でなされたことが物議を醸している。最初に報道した毎日新聞による「オフレコ破り」だったとの批判があるのだ。

 結論を急ぐと、毎日が発言を報道したのは妥当だった。全てのオフレコ取材が悪いとは言わないが、報道機関も取材対象者も、外部から見て不透明な取材手法に頼るべきではない。

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