恩讐越え 初の分骨
※文化時報2022年5月20日号の掲載記事です。
浄土真宗の宗祖親鸞聖人と第8代蓮如上人の遺骨を有する真宗大谷派慧光寺(近松暢昭住職、大阪市平野区)は11日、浄土真宗本願寺派顕証寺(近松真定住職、大阪府八尾市)に、親鸞聖人と蓮如上人の遺骨を分骨した。東西本願寺の分派以降、両派寺院間での分骨は史上初めてという。「御坊」と呼ばれる東西の名門寺院同士が、恩讐を越えて遺骨を護持し教えを伝えることで、来年両本山で営まれる「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要」の円成を目指す。(編集委員 泉英明)
慧光寺と顕証寺は、蓮如上人の六男・蓮淳僧都(1464~1550)ゆかりの「御坊」と称される寺院。慧光寺が1680(延宝8)年に大谷派へ転派して以降、約350年間は一切の行き来が途絶えていた。
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