【能登半島地震】日蓮宗、教師全員無事 被災地議員「宗門支援を」
※文化時報2024年1月19日号の掲載記事に、一部新しい情報を付け加えました。写真は宗会会派、明和会の会合で支援を求める秋山、栗原、綿谷の各議員(左から)
日蓮宗は10日、能登半島地震の被災状況について、教師全員の無事を確認したと明らかにした。東京都大田区の宗務院で同日行われた御用始めで、畑栄明総務部長が公表した。一方で多くの寺院が全半壊し、仏像・仏具が倒壊するなどの被害を受けており、全容は現在も調査中だという。(山根陽一)
田中恵紳宗務総長は「厳しい寒さの中、困難な避難生活を強いられている方々を救うべく、一刻も早く災害対策本部を設営し、物心両面でできる限りの支援に取り組んでいく」と決意を述べた。
東京都内のホテルで同日開催された宗会会派、明和会(山田光映会長)の会合では、栗原啓允議員(富山、石川1部・2部)と秋山文裕議員(新潟)、綿谷即俊議員(福井)が登壇。被災した寺院関係者や檀信徒が置かれている困難な現状を訴えた上で「被災地の宗務所や教区だけで対応はできない。ぜひ、宗門の支援をお願いしたい」と要望した。
また「各方面から支援物資を頂いているが、局面ごとに変わる需要に合わせた支援をお願いしたい。交通網が遮断された中での人材支援も重要」と求めた。
前住職の妻亡くなる
能登半島地震で、石川県珠洲市の妙珠(みょうしゅ)寺前住職の寺庭が死亡したことが、宗門関係者への取材で分かった。故・吉田珠明前住職の妻、満智子さん(79)で、県は16日、今回の地震で亡くなった方として氏名を発表した。関係者によると、地震で倒壊した妙珠寺本堂の下から7日に発見され、死亡が確認されたという。
サポートをいただければ、より充実した新聞記事をお届けできます。よろしくお願いいたします<m(__)m>