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再エネ電力利用加速 宗教界でも

※文化時報2023年6月9日号の掲載記事です。

 温室効果ガスの排出量を削減するとともに、原子力に頼らず再生可能エネルギー(再エネ)で発電された電力を使用する動きが、京都の宗教界で広がっている。浄土真宗本願寺派の宗門校である龍谷大学は大阪ガスの子会社と、僧侶らが設立した新電力会社は京都市と、それぞれ連携協定を結び、再エネ100%電力への転換を目指し始めた。教えに基づく社会貢献として注目されそうだ。(大橋学修)


年度内に全学で転換

龍谷大学・大阪ガス子会社

 龍谷大学と大阪ガスの子会社Daigas(ダイガス)エナジーは2月24日、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンユニバーシティ」の実現に向けた包括連携協定を締結した。2023年度中に大宮、深草、瀬田の3学舎で使用する電力を、全て再エネ100%電力に転換する。複数のキャンパスを持つ総合大学が全学を対象に実施するのは日本で初めて。

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