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【台湾東部沖地震】台湾からも仏弟子に 高野山無量光院

※文化時報2024年4月23日号の掲載記事です。

 高野山真言宗総本山金剛峯寺の塔頭(たっちゅう)で準別格本山の無量光院(土生川正道住職、和歌山県高野町)は8日、恒例の得度式を行った。日本人13人をはじめ8カ国・地域の45人が仏弟子となり、同伴者を含め多様なルーツを持つ人々が厳かな儀式を見守った。

 45人の出身国・地域は日本、台湾、中国、マレーシア、米国、ニュージーランドなど。別座で剃髪(ていはつ)を終えて入堂すると、金剛峯寺前官でもある正道住職臨席の下、戒阿闍梨(あじゃり)を務めた土生川正賢副住職が、日本語と中国語で一人一人に戒と法名を授けた。

 昨年2月に本堂が落慶した台湾別院からは、周融永住職夫妻が得度者らを引率して出仕した。台湾別院は今月3日の台湾東部沖地震の被害が心配されたが、震源地の花蓮県の近くに立地しながら、幸い人的被害はなかったという。

 台湾別院には今回、日本の得度式参加者らから義援金が寄せられた。正賢副住職は、大変な時期にもかかわらず来日し、得度式に参列した別院関係者らに感謝の意を伝えた。

 無量光院は長年にわたり、中国や香港、台湾などから留学生を受け入れており、得度する人も少なくない。真言宗僧侶になるための四度加行に関しては、中国語版の次第を5年がかりで今年2月に完成させたという。

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