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台湾の輔仁大学ってどんな感じ?

2019年9月~2022年2月まで台湾輔仁大学の研究所で学びました。輔仁大学の言語センター留学に関する記事は時々見かけますが、修士課程留学に関しては少ないようですので、大学の概要と研究所についてご紹介します。

※以下の内容は、2019年~2022年にかけて現地で体験したり、見聞きした話なので、現在の状況とは異なる可能性があります。

輔仁大学内部から正門方向を撮影

1.輔仁大学

輔仁大学はMRT中和線の「輔仁大学」が最寄り駅です。MRT桃園空港線「貴和泰山」という駅からも歩いて15分くらいの距離です。台北駅からMRTで45分程度。全体的な印象としては「郊外にある私立の古いカトリック大学」という感じです。

正門から後門まで歩くと15分くらい。校内は緑が多く、蘭、桂花、木綿花と季節ごとに花が咲き、道端で柘榴、土芒果、パンノキが実をつけています。

私が在学した2019年~2022年当時、大学周辺は寂れた工業地帯だったので、若者文化的なイベントや施設はありませんでした。また、伝統市場や老舗の飲食店なども多くはありませんでした。新移民と呼ばれる東南アジアの労働者が多く住んでいるため、ベトナム、インドネシア、マレーシアの食材が手に入ります。

留学中は学校内の寮と修道女の寮に住んでいたので、治安が悪いとは感じませんでした。しかし輔仁大学は「美男美女が多い大学」として有名らしく、求愛のために校内外を爆走するスポーツカーをよく見かけました。やはり、台湾で一番恐ろしいのは危険運転をする車とバイクです。皆様、どうかお気をつけて。

輔仁大学 外語学院の位置(赤丸内 no.42)

2.輔仁大学 外語學院

私が留学した「跨文化研究所」は輔仁大学の外語学院の中にありました。2017年頃に完成した「德芳大樓」の4階にオフィスと教室があります。

外語学院には「跨文化研究所」以外にも、大学部の英語学科、日本語学科、その他、外国語学科があります。台湾人クラスメイトの中には、輔大の日本語学科を卒業していたり、日本語学科の授業アシスタントをしている学生がいて、ゆるいつながりがあるようです。また、日本語学科の先生が研究所の授業に来てくださることもありました。

外語學院 德芳大樓4F 「跨文化研究所」

3.輔仁大学 跨文化研究所

跨文化研究所には「翻訳学(日間/夜間)」、「言語学」の修士課程と、「比較文学跨文化」の博士課程があります。翻訳学には、中英と中日のコースがあります。

また、「翻訳学」の学生は「国際医療翻訳コース(國際醫療翻譯學分學程)」を履修することができて、その単位は卒業単位として認められます。

私自身、留学前には授業のカリキュラムについて全く理解していませんでした。事前に知っていたのは、以下の3つです。

①「輔仁大学で国際医療翻訳の授業が受けられるらしい」
②「そのためには翻訳学科の日中コースに入学すればよいらしい」
③「日間部の方が夜間部より授業数が多いらしい」

そこで、翻訳学の日間部、日中コースに入学しました。
卒業の単位については、2年生の後期まで理解していませんでした。

合格通知を受け取った後で書類審査に引っかかり、奨学金どころか入学さえ許可されない可能性がでてきたり、入学すると先輩から「翻訳学の学生は卒業できないらしい」と聞かされ新入生がザワついたり、1年生前期の通訳試験で12人中10人が不合格で、後期は通訳の授業が受けられなかったり…。
それは、また別のお話。

海外の大学院は、わからないことだらけだな。と思いました。
続きはまた別の投稿で。拜拜。



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