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「Dify」の何が熱いの?

すでにDifyの可能性に気づいていらっしゃる方々には釈迦に説法で恐縮ですが、これから試してみようとされている方も結構いらしたのでDifyを使いこなせるようになるのがワクワクする話をできればと_ _
(この記事はぼくなりにかなり噛み砕いて説明したいと思います)

「Dify」のやばさ

結論、Difyには信じられないくらい多くの機能が実装されていることです。笑
機能たちをざっくり紹介しながらこの衝撃をお伝えできたらと思います。
(ちょっと機能に即した形での紹介というよりはこんなことができるんだぁ、というイメージに寄せた形で解説しようと思います。)

好きなLLMでチャットボット

好きなLLMを選択してボットを構築できる

ChatGPTやClaude、Geminiなど各社から優秀なモデルが公開されていますが、サービスとして利用すると各サイトをいったりきたりしなくてはいけません。
しかし、Dify上でAPIを利用する設定をしておけば用途にあったLLMモデルを選択することで全てDify上で完結してしまいます。

エージェントボットの作成

ツールを組み込んだエージェント

エージェントボットは、LLMを選択するだけではなく、コンテキストやツールといった機能も設定したものになります。
Difyは「ナレッジ」というタブから事前にテキストデータを学習させることが可能で、これをボットのコンテキストとして使用することができます。
熱いポイントとして、そもそもこの「事前テキストデータを学習」と書いた部分、プログラミングしてやろうとするとなかなか大変で、さらにその学習したデータを使ったLLMボットとなるとまた大変になる技術がノーコードで組めてしまうのでDifyのヤバいところです。

またツールというのもDifyのすばらしポイントの機能で、Difyが準備してくれている多くの優秀なツールと、ChatGPTでいうところのGPTsのような形でカスタムツールを自分で開発することもできます。
エージェントに設定することで、ユーザーの指示に対して必要であれば、URLから記事の内容をツールが取得してきてくれて、それを解析してLLMが回答を生成してくれたり、Dalle3のような画像生成のツールを設定しておけば画像生成ボットを作成することも可能です。

ワークフローの構築

ワークフローはさらに便利です。
チャットボット型の場合にはメインのLLMモデルを一つ選択する形でしたが、ワークフローはDifyが用意してくれている様々な機能を有したブロックをノードと呼ばれる線で繋げていくことで複雑な動作を作成することができます。

ワークフローはアイデア次第でとてつもないツールに化けます。
業務の複雑性をこのブロックの組み合わせによって再現して自動化することが可能です。

Chatflowという上級ユーザー向けと案内されている機能もあり、こちらもなかなかにヤバいのですが、ワークフローが入力に対して出力を一発出しする仕組みだとしたら、Chatflowはこのワークフロー自体を先ほどのエージェントボットで使用していたツールのように呼び出し、双方向のやり取りができるボット可することができます。(「チャットボット」の作成から選択可能です。)

ユーザーの招待が可能

メンバー管理画面

個人として使う場合でもDifyのやばさの恩恵は存分に受けれますが、組織として導入することも想定されています。
現状はオーナー、管理者、通常という3つのロールが設定可能で、通常ロールは、ここまでお伝えした開発周りの機能が使えません。

しかし管理者以上の権限のユーザーが作成したエージェントやワークフローが公開された場合にそれら全てを使用することができます。

なので企業としてDifyを導入した場合、業務に即したエージェント等が開発され公開されると、Dify内に招待されている社員みんなが恩恵を受けれることになります。
ここまで実装されていたら我が社みたいな小さい希望の会社は即導入&エージェント開発でとてつもない恩恵を受けることができています。
ここらへんのニーズは相当数の企業様が持っていると感じています。(ビジネスチャンスありありだと思います。笑)

共有、埋め込み、API展開、アナリティクス

各エージェントの管理画面

作成したエージェントボットやワークフローには概要という画面が準備されていて、共有、埋め込み、API展開、アナリティクスの確認等が可能です。

まとめちゃったんですが(ちょっと機能多すぎて…笑)これもかなりヤバい機能で、なんでここまでついてるのってレベルの機能です・・・笑

例えば、共有は「公開URL」をコピーすることで組織外の人にこのボットを共有することが可能です。
共有された側はURLにアクセスするとチャットの画面のみが表示され、登録なしに利用が可能になります。

これの活用としては、企業研修に呼ばれた際に、数十人の参加者様がいる状態でみなさんにGPT-4やDalle3が使える環境を事前に準備してもらうのって実はなかなかハードルが高くてですね・・・
そんな時にこちらで研修の内容に必要な機能と性能を有したボットを準備しておくことで研修・イベント中のみ利用可能なAI環境を構築することができます。
やっぱりAIのやばさを感じてもらうためにはGPT-3.5や無料のモデルだとちょっと衝撃が足りないんですよね・・・笑

また、埋め込みは、文字通りサイトにめちゃ簡単にAIチャットボット機能を下記画像のような感じで埋め込むことができます。

サイトにAIチャット機能を埋め込み

これ今まで実装しようとしたら、それなりのお金か、労力が必要だったのですが、もう一瞬です。HTMLをすこーしわかればほんとに一瞬で実装ができてしまうのです・・・体感するとわかりますが衝撃すぎます。

APIとして展開できる機能は、エージェントやワークフローの機能の部分のみをAPIとして使えるようにすることで、例えばLineやDiscord、SlackといったツールにDify上のボットたちを召喚することができます。
これもめちゃ需要のある開発だと思います。

結論:何が熱い?

と、機能の紹介をしてDifyの熱さがある程度伝わっていれば幸いなのですが、実は今回紹介しきれなかっただけでまだまだすごさがあります。

そして結局何が熱いのかというと、

・これらの機能が「Dify」という単体のシステムだけで実現してしまっていること。

・オープンソースコミュニティと開発コアチームによって日夜進化をし続けていること。今できない、使いにくいということが問題ではなく、とてつもない速さで進化しているように感じます。
今後新しいAIモデルが出現するたびにDifyを経由してすぐに使用することが可能にできます。

・商用利用可能なこと。自社、個人の活用によって便利になるのはもちろんですが、企業へDifyをベースにした提案を持ちかけることが可能です。
正直Difyは多くの企業にとって「これでいいじゃん」感があまりに高すぎるツールなのです。

ここらへんがDifyの”熱さ”かなと現状を言語化してみました。

AIモデルは今後どんどん進化していきます。
すでにGPT2という謎多きモデルも出てきていて、ゆくゆく登場するであろうGPT-5などのモデルもAPIで使えるようになるでしょう。
その時、Difyでたくさんのボットを活用してできている人たちたちは、そのモデルを切り替えるだけでボットのアップデートし、AI発展の恩恵を受けられるようになる未来なんだろうなと妄想しています。

ぜひDifyで遊びまくりましょう!


「Dify Lab」というLINEオープンチャットのコミュニティを運営してます。

このコミュニティではDifyの知見や情報が色々なレベル感でシェアされていきながら、サポートもしあえて、みんながDifyとAIの進化の波に乗っていけるようになったら良いなぁと思っていたりします^^

もしよろしければご気軽にご参加ください_ _!


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