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一般社団法人BUNーKAI として新たなステップへ

こちらでのご報告が遅くなりましたが、2024年5月1日をもって
「一般社団法人BUNーKAI」(非営利型) として法人化することができました。

放置竹林を整備し始めて2年半

出身小学校の裏山にあたる、20年以上放置されていた竹林を整備し始めて早2年が経ちました。毎週定例整備が月曜日になって、総整備回数は100回越。参加者は1日平均18人程度で、多い時には30人を超え、延参加人数は2000人を超えます。
地域美化にとどまらず、資源循環までを一貫して市民協働で行うことを目指した、地域コミュニティに成長しました。

おかげさまで地域の方々をはじめとして、行政、企業様ともお付き合いの幅が広まり、会としての信頼をより高める必要があると感じ法人化するに至りました。

目的の裾野を広げる

これまで「おおぶ竹林循環プロジェクトBUNKAI」として掲げてきたミッションは以下の通り。

① 小学校裏山の放置竹林の解消
② 未利用資源の地域循環
③ 地域の自然環境保護
④ 自然体験コミュニティづくり

「竹」にフォーカスした活動にこだわってきたこともあって、「愛知県大府市/竹」といった認知度を高めることができた自負があります。

一方でBUNKAIの活動を通して体現していきたかった本来の目的やビジョンとのギャップも感じ始めてきたのも事実です。

本来の目的というのは 普段はあまり "光が当たらない" 地域資源がそれぞれの魅力を活かせている状態で、もっと言えばその循環に乗せて、市民が受身ではなく、自発的に社会参画していくきっかけの一つになれたらというビジョンでした。

その気づきもあって、この法人化の機会に定款を以下の通りに改めました。

当法⼈は、遊休資源 (材、⼈、 場所) の地域循環・有効活⽤を⽬的とし、
その⽬的に資するため、次の事業を⾏う。
(1) 地域環境整備・維持管理事業
(2) サーキュラーエコノミー推進事業
(3) 地域コミュニティづくり事業
(4) 教育・情報発信事業

もちろん小学校裏の竹林は引き続きメンテナンスを続けていきます。
放置竹林は解消がゴールではなく、再び放置竹林に後戻りしないようにしていく仕組みづくりが必要です。
竹をきっかけに気候変動・環境問題周りのご相談をいただくことも増えてきました。

そういった課題感もありながら、やはり価値創造をしていきたい。
「〜せねば」ではなく「こうあったらいいな」を常に掲げていきたい。

BUNKAIを始める前、「社会彫刻をしたい」と気づいた当時に原点回帰をして、竹林を超えた資源循環へのチャレンジを進めていきたいと思っています。

放置竹林循環を糧に、地域の陰の資源が巡るように

一般社団法人BUN-KAIでは、事業を大きくさせたり、資本主義的な成長ではなく、いかにこの小さくて平凡なコミュニティの可能性をなるべくありのままに引き出して、そして未来へ繋いでいけるのかをこれからも模索していきます。BUN-KAIにとって地域の放置竹林は、現代社会の陰の象徴のようなものです。悪ではなく陰。

これからは竹だけではなく、そんな陰の地域資源が健やかに巡っていくようなささやかな水路を、自然に耳を傾けて造っていけたらと思います。

引き続き一緒に面白がっていただけたらと思います。
よろしくお願いいたします!

一般社団法人BUN-KAI
代表理事 箕浦希奈

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