![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19259403/rectangle_large_type_2_c9d73909fc450cbd40e672060bb11465.jpeg?width=800)
銀盤のねこ
薄い銀盤の上
青白い爪を立てて、聞き耳をたてる
星の巡行と共に銀盤は回り始めた
秩序の中に流れるコスモ
盤に降る、宇宙のチリを払いながら
藍ねこは銀盤の染みとなる
傾きかけた天秤に、
錫の屑をすくい入れ
藍の房尾を大きく揺らす
銀盤に刻まれた詩は秩序
ねこは、青白い爪を立て
回転盤から弾き出されたコスモを奏でる
星が流れて、銀盤も廻る
藍ねこは、降り積もるチリの中から
このときにも音を拾うのだろう
傾きかけた宇宙の天秤に、
バランスを取り戻すため
藍ねこの爪が弾き出す
やがては調い、屑も旋律を覚えていく
文雀 2020.02.13
かねてより絵本を出版することが夢でした。サポートして頂いた際には、出版するための費用とさせていただきます。そしていつか必ず絵本としてお返しさせていただきたく、よろしくお願いします。ひとりでも多くのこどもたちの夢見る力を応援したい。それがストーリーテラーとしての役目です。