鉛筆や消しゴムがまだ進化し続けている日本

昨年クツワから発売された鉛筆「ホクサイン」は一般的な鉛筆とは異なる製法で作られた芯を採用していて、強く筆圧をかけても圧倒的に折れにくいにもかかわらず筆跡は濃く、鉛筆の機能性をさらに前進させた印象がありました。
シードが発売した「クリアレーダー」は消字能力は普通ですが、消しゴム自体が透明で、書類の上に置いても書類の文字が読めるほどです。トンボ鉛筆は、折れにくさを向上させた「モノタフ」を発売。鉛筆や消しゴムといった余りに基本的で成熟しきったと思われる製品にすら、まだ新たな技術が導入されています。
私が文具王になってからの20年余り、仕事と趣味と両方でずっと文房具を見続けていますが、この間、文房具に新たな発明や技術的な進歩、新ジャンルの開発などを加えたのはほとんど日本のメーカーです。文具に対するユーザーの関心やリテラシーが極端に高い日本市場は、ある意味ガラパゴスではあるのですが、間違いなく世界の最先端です。そう思うと凄くないですか?

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