ぶんたん

編集の仕事をしています。書くのは苦手ですが、嫌いじゃありません。 なので頭の中のモヤモ…

ぶんたん

編集の仕事をしています。書くのは苦手ですが、嫌いじゃありません。 なので頭の中のモヤモヤを整理するつもりでnoteを始めました。 政治などおかたい話から身近で起こったしょうもない出来事まで、テーマは一貫していません。 とはいえ、読んで頂けるとうれしいです。

最近の記事

ラオス旅行記 ルアンパバンの夜明け

 早朝4時、妙な時間に目が覚めてゲストハウスのベランダに出ると、遠くから鐘の音が聞こえてきました。彼方の山はやっと輪郭がわかる程度で、空には星がチラチラと瞬いています。音に誘われてベランダの椅子に腰掛け耳を澄ませました。鐘の音は四方を山に囲まれた町の方々から聞こえます。一つの音が二つ三つと重なり、長い残響となって耳に残る。そして音がやっと消える頃に、違う方角から新しい音が生まれる。 高い建物がないため随分遠くからの鐘の音も届きます。町の北側をとうとう

    • インドネシアのイスラム教徒 Girls Rock Band

      バンド名は『Voice of Baceprot』。マルシャ(Fidda Marsya Kurnia・ボーカル&ギター)、ウィディ(Widi Rahmawati・ベース)、シッティ(Euis Siti Aisyah・ドラム)の3名で2014年に結成されたインドネシア発のガールズハードロックバンド。 多民族国家のインドネシアで彼女たちはスンダ民族に属するが、バンド名の『Baceprot』とはスンダ語で『うるさい・騒々しい』の意味で彼女たちのパワフルな演奏になぞらえたもの。ビジュ

      • 可視化した問題と無関心

         災害や疫病は、凄惨な被害の裏側で世の中の構造的な問題や矛盾を可視化させる。平常時には見えなかった課題とどう向き合うか? 現代の複雑化した社会問題に対し、傍観者でいることは傷口を広げることに繋がる。感染症の流行がその顕著な例となった。  コロナ社会で、人間にとって本当に大切なものが問われている。生きるための食べ物、それを作る人、届ける人。助けが必要な人を介護する人。私たちはそんな人たちによって生かされている。しかし人間の生存に直接関わる多くの人が、過小評価され厳しい待遇を強い

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