ラオス旅行記 ルアンパバンの夜明け
早朝4時、妙な時間に目が覚めてゲストハウスのベランダに出ると、遠くから鐘の音が聞こえてきました。彼方の山はやっと輪郭がわかる程度で、空には星がチラチラと瞬いています。音に誘われてベランダの椅子に腰掛け耳を澄ませました。鐘の音は四方を山に囲まれた町の方々から聞こえます。一つの音が二つ三つと重なり、長い残響となって耳に残る。そして音がやっと消える頃に、違う方角から新しい音が生まれる。 高い建物がないため随分遠くからの鐘の音も届きます。町の北側をとうとう