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ありがとう、下田麻美さん、ありがとうアイドルマスター

私はアイドルマスターが好きである。
765プロを推している。

きっかけは2011年のアニメアイドルマスターだ。
アーケードゲームから始まったアイドルマスターが、満を持してのアニメ化と聞き、興味をもって視聴を始めた。勿論最高の出来映えのアニメだったので、それをきっかけにライブビューイングに参戦した。

私は地方に住んでいるので、現地のライブ入りはほぼ不可能である。
何しろ、東京に行くための空港に着くのに下道を使うと四時間弱かかる。高速でも二時間。そこから飛行機を乗り、全く行ったことのない土地を進まないと、生のアイマス声優を見ることが出来ない。

そこにカッペ・コンプレックス(田舎の方言や、往来で立ち止まり道に迷うことを咎められるのではという恐怖心)と、配偶者以外の知り合いのアイマスPが居ないという現実、事前のチケット購入の手続きも加わるので、もはや我々は海外旅行レベルの冒険心と行動力が無いと現地入りは不可能である。

そんなカッペでも気軽に行ける、ライブビューイングというのは有難いものである。

うまくいけば住んでいる地域の映画館で、大画面でアイドルの姿を見、歌を聞き、応援のサイリウムを振り、トークに涙し笑い、コールを揃える事が出来る。画期的なシステムに、私と配偶者は狂喜乱舞し、慣れぬ手付きでチケットの予約を行った。

私と配偶者がライブビューイングに初めて参戦したのは、9th(THE IDOLM@STER 9th ANNIVERSARY WE ARE M@STERPIECE!!)である。その二日後に自分達の結婚式と新婚旅行が控えていたので、一日目のみの参戦を行ったが、それはそれはもう最高の時間だった。
体を休めるため、二日目は参戦を諦めたが、サイリウムの振りすぎとジャンプのしすぎで重度の筋肉痛に悩まされながらも『二日目も参戦すればよかった』『今ならまだ間に合うかもしれない』『当日券で座り見でも良いのではないか』と時間まで悩み続けるほどだった。

その後も、ライブビューイングは何度か行われ、参戦可能なものは極力参加した。住んでいる地域では上映が行われず、隣県まで配偶者に車を出して貰ったこともある。

現地入り出来ず、ライブビューイングに参加した事のある者なら分かって貰えると思うが、ライブビューイングは凄い。
声だしOKのやつだと、マジで現地のプロデューサー達や、アイマス声優達と一緒の空間に居るような気がする。
コールも一緒に出来るし、ステージで歌う彼女たちが涙したときは『頑張ってー!』と応援も出来る。
とにかく最高で最高なのだが、何度か参戦した私が言いたいことは、

『下田麻美さんいつもありがとう』

と言う一言だ。

ライブでは、最初に二曲位歌ったあと、声優達の挨拶がある。初参戦の人や、新米プロデューサー達に、誰がどのアイドルの声を当てているかが分かりやすい。全員が最高の挨拶や、士気を上げる言葉をかけてくれるのだが双海亜美・真美役をしている下田麻美さんは、私が参戦したライブビューイングで聞く限りでは必ず

「ライブビューイングの兄ちゃん姉ちゃーん!」

と声をかけてくれるのだ。

その時、私は画面の向こうから風を感じる。

どんなにライブビューイングに参戦しても、やはり現地で歌うアイドルとプロデューサーとは、微妙に見ているものが違う。
もちろんライブビューイングにはライブビューイングにしかない良さがあるし、現地入りしたプロデューサーの見る世界にも、それぞれにそれぞれの良さがある。
ただ、トークの合間に、「会場は冷房が無いから熱気が凄い」みたいなことを言われると、「あっ、今映画館に居るんだった。この映画館冷房効いてるし、現地で皆と一緒じゃなかったんだ」みたいな、不思議な感覚に陥るのだ。


その私の苦しさや、寂しさを、下田麻美さんの言葉が救ってくれる。

『あさぽんうわああああああ来たよ来たよお!!!!!!現地には行けなかったけどライブビューイングには来たんだよお認識してくれてありがとおー!!!一緒に楽しんでるよこっちは見えないだろうけど私達は応援しているよここにいるようわああああああーーーー!』

という、ありったけの想いを込めて、私は下田麻美さんの言葉に
「Fooooooooo!!!」
だか
「うおおおおおお!!!」
だか言っている。

現地に行っていない自分がいつも思う、世界一ありがとうを伝えたい瞬間だ。
下田さん、いつもありがとう。

なにがしかの理由があってサポートをしていただけた暁には主な記事のサポートは生活費に、アイドルマスターのことを書いた記事がサポートされればアイマス費に、魚は水に、星は空に。