これだけフィルムが高価だとハーフ版が復活するかも
今や1本2000円を超える35mmのロールフィルム。それで36枚しか撮影できないのは苦しい。デジカメ慣れして何十枚、何百枚シャッターを切っても経済的な痛痒を全く感じなくなっている今の私たちには少なすぎる撮影枚数である。なんとかしたいと考えていると、勃然として「ハーフ版」というキーワードが浮かんだ。
そう、36mm×24mmのライカ版、35ミリフルサイズではなく、24mm×18mmのハーフ版のことである。これだと36枚撮りが72枚撮りになる。
おおー、なんと経済的なことだろう。フィルム価格が半分になるのである。それにこれは今流行りのスマホ写真のように縦位置が基本なのだ。
しかしハーフ版のカメラは数少ない。その頂点にあるのはオリンパスの一眼レフF、FT、FVなのだが、これをフルセットで揃えるとかなりの金額になる。それに飽きっぽい私だから、すぐハーフ版を使わなくなるかもしれない。
ということでカメラのキタムラの店頭でジャンクをいろいろいじくり、オリンパスペンEEDに狙いを定めた。
EEDは以前使ったことがあって、いわば勝手知ったるカメラである。キタムラの店頭では6000円から7000円というお値打ち価格。ただし電池や電池用アダプターが高価なのだ。
その他にハーフ版のカメラを思い出すと、リコーオートハーフ、ヤシカのハーフ17、オリンパスはハーフ版の専門メーカーだから百花繚乱。コニカもフルとハーフを切り替えられるカメラを作っていたはず。
ニコン、キャノン、ペンタックスといった王道のメーカーは、ハーフ版を軽蔑していたのか、作っていなかったと思う。
しかし民俗学の宮本常一先生はフィルムを節約するため、ずっとハーフ版を愛用していたとのこと。素晴らしいのである。
ヤフオクを眺めると、まだハーフ版カメラは高騰していないようである。フィルム価格を嘆くよりも、ハーフ版を使うのはどうか?たぶん、ハーフ版は「来る」はずである。
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