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そごう・西武、月次売上高の公表を取りやめ 米ファンドに売却の余波

百貨店のそごう・西武が月次売上高の公表を当面、取りやめると発表しました。その背景には、昨年9月にセブン&アイ・ホールディングスから米投資ファンドに売却されたことや、主力の西武池袋本店の全面改装が始まることなどがあります。

  • 売却に伴う主力店の改装:米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループは、西武池袋本店について、家電量販店ヨドバシカメラの売り場を入居させて全面改装する方針を示しています。しかし、改修工事の工程や具体的なオープン時期などの詳細が未定であり、月次売上高への今後の影響が読みにくくなることも公表取りやめの一因となったとみられます。

  • 閉鎖や改修が相次ぐ店舗:そごう・西武では、昨年にそごうの千葉店や広島店の別館閉鎖などにより、前年の売上高と適正な比較ができなくなることも理由としています。また、そごう横浜店でも一部テナントを閉鎖する形で改修工事が始まっています。

  • 百貨店業界の苦境:そごう・西武の売却や改装は、百貨店業界の厳しい状況を反映しています。新型コロナウイルスの感染拡大による消費の落ち込みや、オンラインショッピングの台頭などにより、百貨店の売上高は大幅に減少しています。そごう・西武は、新しい経営体制のもとで、百貨店の再生に向けて挑戦していくことになります。

そごう・西武の月次売上高の公表取りやめは、百貨店業界の変化を象徴する出来事と言えるでしょう。今後の動向に注目したいと思います。


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