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食欲の秋

朝風が肌寒いくらい涼しくなった。

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものだ。

涼しくなれば、暑さで停滞がちだった仕事も捗るはずであるが、それよりもなによりも、いよいよ待望の “食欲の秋” の到来である。

愛しの女房どのはスーパーで買い物してくるたびに物価高を嘆いてらっしゃる。

三食何を食べるかで夫婦の話題に事欠くことはないが、とにかく安くて美味しい物を探さねばならない。

“高度経済成長時代” 育ちであるがゆえ、どちらかと言えば高級品志向のわたしたち夫婦は還暦を過ぎてから、堅実なZ世代の若者たちの食べ物談義に耳を傾けるようにしている。

年老いて視力はガタ落ちであるが、不思議なことに心の視力は増したようである(笑)

若いころ気がつかなかったことが、年をとるとわかるようになる。

高ければ美味しいと頑なに信じて飲み食いしてきたが、安くても美味しい物はいくらでもあるということがわかってくる。

最近、温泉玉子にハマっている。

毎朝、食するたびにテーブルのうえは極楽浄土である(笑)

生卵に熱湯をぶっかけて、あとは放ったらかしという極めて簡便な料理ではあるが、その応用例は無限大である。

これも飲み屋でZ世代の若者から教えてもらった。

老いては若者に学べである。


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