文学フリマ東京38に参加してきたよ(葱山紫蘇子/七世)

こんにちは。葱山紫蘇子です。
いつもは書き出し自選や面白い読み物を載せている文芸ヌーですが、今回はヌーくんからのお許しをいただき、2024年5月19日(日)に開催された文学フリマ東京38の体験レポートをお送りしたいと思います~!
ドンドンドンパフパフ~。

文学フリマとは?
文学フリマは、10代〜90代まで、プロ・アマもジャンルも問わず、小説も評論も研究書も詩歌もノンフィクションも集まるイベントです。 同人誌・商業誌、個人・出版社は問わず、文芸サークル、短歌会、句会、同人なども出店しています。 現在、九州〜北海道までの全国6箇所で、年合計7回開催しています。 くわしくは「文学フリマとは」をご覧ください。

公式HPより

ということで、文芸ヌーとしては2022年11月20日の文学フリマ35以来、1年半年ぶり2回目の出場になります。高校野球の甲子園出場校みたいに書いてみました。

今回は以前に出版した『書き出し小説自選集①~②』に加え、2024年3月に発行した書き出し小説自選集③』と

https://x.com/bungei_nu/status/1761655046511665577

書き出し小説の大先輩で文芸ヌーの管理人でもあるxissaさんが、新しく作った本『わたくしくらいの明るさの』

の計4種類を販売。

さらに特別に、今回は「文芸ヌーおたから市」ということで、書き出し小説作家たちから出品者を大募集!

応募したのは、白石ポピー(モンゴノグノム)さん、窪寺奈々瀬(七世)さん、そして葱山の3名です。

さてさて、にわかに忙しくなりましたよ。お釣りを用意したり、ツイッター(現X)で告知したり、特にヌーくんは、せっせとおまけののシールを切り出したりもして……。

つかれた頭に効くチョコも用意したり。

ヌーくん、働きすぎだよー!
そして迎えた文学フリマ東京38!!

私は当日の朝に大阪から飛行機で羽田に行き、そこからスーツケースをゴロゴロ言わして会場に向かいます。大阪は雨が降りそうな曇天でしたが、東京は薄曇りで暑くもなく寒くもなく、過ごしやすいお天気。開場の1時間前に到着すると入口には、すでに長い行列がつづら折りになっていて、スタッフの方が甲斐甲斐しく案内されていました。

「一般入場のお客様はこちらにお並びくださーい」
最後尾に着いたあとも、列はどんどん後ろに伸びていきます。
待っている間に空港で買ったおにぎりを食べ、本を読んだり、眠くなって地べたにあぐらをかいてうたた寝したり(お昼寝大好き)してると、あっという間に開場時間に。スタッフが電子チケットを確認し、列がゆっくり進みだしました。

中へ入り、間違えて2階へ行きそうになったりしつつ、長机がずらりと並ぶフロアを縫うように歩き、文芸ヌーのブースに無事到着。xissaさんと白石ポピーくんの本はすでに設営されていて、私も持ってきた出品本を急いで並べました。そうこうしているうちに七世さんも到着し、まもなく書き出し小説の生みの親、天久聖一先生も大きなスーツケースをゴロゴロ言わして来られました。

そうなんです、我らが天久先生も、文学に関係する自作の諸々を、おたから市に出品することになっていたのでした。

設営している間にもお客さんはどんどん増えていき、人気のあるブースには行列ができ、書き出し作家さんも大勢来られ、さあさあ、盛り上がってきましたよ!
しかしながら、ブースの内側には決められた人数しか入れない決まりがあり、また、ブース前で長くたむろし迷惑をかけないよう、時間を決めてお店番をすることにしました。

ではここで、しょっぱなの店番を買って出てくれた七世さんに、書き手をバトンタッチしたいと思います。七世さんよろしくお願いします!
(ここまで記/葱山)

はーい! というわけで、ここからしばらくは七世がお送りします!
いやー、スペースにぎっしり本やグッズが並んでいるのは壮観!商品も個性豊か!そして葱山さんが作ってくださった文芸ヌーポスターも目を引く! よしやるぞ!…と意気込む暇もなく、ありがたいことにお客さまが引きも切らずにいらっしゃいました。

これは私の肌感覚なんですけど、開場直後がいちばん人の勢いを感じました。 たくさんのお客さまが入れ替わり立ち替わり。本は飛ぶように売れます。この表現、比喩じゃないんだ…。いやあびっくりしちゃった。ポピーくんの短歌集なんて確か2時間ももたずに完売。私もxissaさんもてんてこ舞いでした。お金の計算ミスがなくてほんとうに良かったな…。

お客さまが手に取ってくださる本もさまざま。とにかく何かが売れていく。 書き出し自選と天久先生のグッズを一緒に購入してくださったり、xissaさんのご本とポピーくんの短歌の本を同時に手に取ってくださったりと、書き出し小説作家みんなのスペースなんだなと思えて嬉しかったです。

少しお客さまが途切れると、xissaさんは何かを配りだしました。 文芸ヌーの名刺です。 名刺を受け取って本を見てくださるお客さまも多く、さすがだと思って私も持前の『武器』を使うことに。 私、実は(もなにも脚本売ってることからご承知でしょうが)演劇をやっており、発声にはちょっとした自信があります。「書き出し小説、短歌、脚本、五行歌、グッズも多数ございます!お気軽に見ていってくださーい!」と呼び込み開始。天久先生をはじめ皆さんから「声通るね」と褒めていただきましたが、周りのブースの方迷惑に思ってたらごめんなさい…。

そんなこんなでお昼を過ぎたころにはヌーの名刺もあっという間になくなり、私は葱山さんと店番を交代しました。あー楽しかった! たくさんの方に出会えましたし、私の脚本含めブースの本を手に取っていただけてとても嬉しかったです。ほんとうに良い経験でした。

ではこのあとの出来事は、また葱山さんお願いします!

(ここから記/葱山)
七世さん、ありがとうございました!
現場ではそんなことが起きていたんですね。
ヌーくんも大変だったみたいです。

一足お先に会場を巡りお目当ての本を購入した私も、戻ってお店番をしたり、来場された書き出し作家さんとお話したり、楽しく過ごしました。

来場された書き出し作家の方々のツイート(現ポスト)の一部分をご紹介。


途中、デイリーポータルZの林雄司さんとライターの唐沢むぎこさんも、応援に駆けつけてくださいました。応援?

葱山とデイリーポータルZの林雄司さん


唐沢むぎこさんと葱山


終わった後は浜松町で後夜祭もしましたよ!二次会も!

左上に写りこんでいる腕は天久先生のものです!

お酒をたくさん飲んだので記憶がおぼろげですが、皆さんとたくさんお話しできて、とにかく楽しく、特別な一日にでした。

今回の文学フリマ東京の来場者は8,969人、出店者3,314人( ※来場者には18歳以下等の無料入場含む)だったそうです。そして、文芸ヌーの売り上げも良好だったそうで…。

よかったねー!

白石ポピー君の歌集と七世さんの脚本も完売御礼!
葱山はだいぶ売れ残りましたが……売り上げはありました!お買い上げ、まことにありがとうございます!
そして、自選集出版と文学フリマ出店の為にご尽力くださったxissaさん、本当にありがとうございました!

次の文学フリマへの参加は未定とのことです。
色々と大変な世の中で、悲しいことやしんどいことがたくさんありますが、でもまたいつか、楽しいことをしましょうね。
しましょうまたいつか、楽しいことを。

ざんまーい、ざんまーい!


文芸ヌーは無料で読めるよ!でもお賽銭感覚でサポートしてくださると、地下ではたらくヌーたちが恩返しにあなたのしあわせを50秒間祈るよ。