オレンジジュース(哲ロマ)

「お届けしたのは、1975年のナンバー、デヴィッド・ボウイ『Fame』その前が、宮沢りえ『Game』二曲続けてお届けしましたーっと!FMヌーからお届けしております!トルネード鮫島のロマンティックレディオ!続いてはゲストコーナー!お待たせしました!本日のゲスト!お呼びしております!笠井健二さん!ケンジー!!ようこそ!」

「こんにちは笠井健二です」

「ケンジーようこそ!お久しぶりです!」

「久しぶり、100年ぶりぐらい」

「おっと、絶好調ですね!わたくし今日は緊張しておりますよ、ケンジー怖いからね!途中で怒って帰ったりしないでくださいよ!」

「そんなことしないよ」

「もう丸くなりましたか(笑)」

「丸くなったよ、アルマジロみたいになっとる」

「それは良かった(笑)」

「アルマジロてさ、何を食べるんだろう、春菊かな」

「なん、、でしょうね、春菊では無い気はしますけどね」

「オレンジジュース」

「オレ、、オレンジジュース?」

「オレンジジュース、飲みたくない?なんか、めちゃくちゃ晴れとるしさ、太陽すごいじゃん、飲みたくなる」

「そう、、だよね!オレンジジュース飲みたいね!おーいスタッフー!オレンジジュース持って来てー!」

「絞りたい」

「絞りたいよね!そうですね!はい!ね!絞りたい!絞るやつも持って来てー!と、いうわけで、さあ!ケンジー!今回はバンドとしてではなくてね、笠井健二名義でのアルバムが完成したという事で!アルバムタイトルは『鳥が山に飛んでいく』という、ね!ズバリ!どんなアルバムですかコレは!」

「クラシックだよ」

「クラシック!?」

「クラシック、ベートーヴェンとか、バッハとか、クラシックに挑戦しました」

「クラシック、、」

「冗談」

「あ、冗談」

「マイケルジョーダン」

「おっと、、」

「マイケルジョーダンてさ、バスケットボールがすごく上手くてさ、、、スーパースターになって、素晴らしいんだけど、、、、、例えば、、もしも、、マイケルジョーダンが、、、バスケットボールを知らない頃にさ、、、、バスケットボールよりも先にボブディランに出会ったとするじゃん、そして、ボブディランにさ、、、めちゃくちゃ感動して、ギターを持って歌って、その、、、もしもそうだったとしてさ、、、それでもマイケルジョーダンは素晴らしい歌を歌っていたかもしれない」

「はい」

「めちゃくちゃ楽しかったよ」

「はい?」

「録音」

「あ、レコーディング!アルバムの!」

「ツガが遊びに来たりしてめちゃくちゃ楽しかった」

「あ、へえ!メトロ・アン・カレーセッツの!ツガエイスケ!」

「何曲目かな『棚』て曲でさ、録音しとったら遊びに来てさ、酔っ払っとってさ、せっかくだしなんかやってよ、言って、したらツガ、イカ振り回しとったから、イカを振り回す音入れたりして、すごい、めちゃくちゃ楽しかった」

「なかなか豪華な、ロックファンには堪らないコラボですねそれは」

「今日さ、、、ここ来るのに3回、乗り換えたんだけど、地下鉄のさ、エスカレーターあるじゃん、エスカレーターが、、、、、なんていうの、下に、下がり切って、吸い込まれていくのを見とったらさ、、あれがまた俺たちの見えないところで、上に戻って行って、、、、また見えるところに出て来て、、、人々が乗ってさ、、、下がって、下がり切って、吸い込まれて、また戻って行って、それを何回も繰り返しとってさ、一日中、それって素晴らしいことなのかもしれないって気付いて、、、、、でさ、、、ここまで来たら、めちゃくちゃ晴れとってさ、パラソル出してるベランダが見えたりして、、、優しいな、て、思えて来た」

「はい」

「ツアーやりたいね」

「お!ツアー!ご予定は!?」

「焼きそばは美味しいよね」

「焼きそばは美味しいです!はい!焼きそばは美味しいです!焼きそばは美味しいけどツアーの予定も知りたいな!!」

「ほぐれないよね、なかなか」

「焼きそばね!電子レンジではじめに少し温めるとほぐれやすくなるとかよく聞きますけどね!!」

「最高じゃん」

「ツアーありそうだよ!リスナー!ファンのみんな!ツアーあるよきっと!ヒントは多分焼きそばかな!あ、そうそう、ケンジー今日はね、番組のメールテーマが『本』なんですけどね、気になるなあ!笠井健二オススメの一冊!なんかありますかね?本」

「つるピカハゲ丸くん」

「マジっすか!めっちゃ懐かしいな!」

「あんまし、本とか読まないんだけど、邪魔だし、でも昔からジャック・ケルアックとつるピカハゲ丸くんは置いとる、たまに手に取ったりするよ」

「やっぱりそういう、バイブルみたいな物が笠井健二の作品に影響与えているのでしょうかね、ケンジーオススメの本はね、番組Twitterでも後で紹介しておきますので!リスナーの皆さんもチェックしてみて下さい!さあ!もう少し、アルバムのお話をね、聞い、」

「アーケードのさ、、、商店街あるじゃん、結構長いやつ、あそこにさ、、、雨の日に傘さしたまま歩いとってさ、しばらくして、あ、屋根あるじゃん、気付いて傘畳むんだけど、、、、、、、、、、、」

「はい」

「きっと、、、気付かないでそのまま通り抜ける事もあるのかもしれないって、アーケード、傘さしたまま、、、、気付かないで、、、、、」

「はい」

「だけどさ、通り抜けた先がもし、めちゃくちゃ晴れててさ、それでもそのまま傘をさし続けてもさ、それは、そんなに悲しいことではなくて、、、、、きっと、、、だからかもしれないけどさ、、、ある時、六角レンチが必要な棚を作ってるときに、ふと、思ってさ、めちゃくちゃ段ボールのゴミが出たんだわ、、、だけど、それもきっと、ボブディランがアコースティックギターからエレキギターに持ち変えた日と同じようにさ、、、なんていうか、、、そういう素晴らしいツアーにしたい」

「分かりました!!!それは本当に僕もね、一人のファンとしてすごく楽しみです!!そんなツアーをね!皆さん楽しみに待ちましょうよ!ね!そういうツアーになるんだと!楽しみにして!アーケードのね!商店街の!ボブディランの!ね!さあ!ケンジー!お時間が来てしまいました!今日は電車で来てくれてありがとうございます!最後に!ファンの皆さんに何か一言お願いします!」

「海の中でさ、、、めちゃくちゃ、海の中で、揺れてるじゃん、、、昆布、ダシがでないのなんでだろうって」

「それはもうね!ギターをかき鳴らして歌うべきテーマです!」

「きっとさ、そういう、素晴らしい事だと思ってる」

「素晴らしいです!!!僕もそう思います!はい!本日のゲスト!笠井健二さん!ケンジーでした!ありがとうございます!では最後にアルバム『鳥が山に飛んでいく』から一曲!ケンジー!曲紹介お願いします!」

「棚」

「棚!!」

笠井健二
19th アルバム
『鳥が山に飛んでいく』(BGNU-5050)
1.おかあさん
2.処刑台
3.サリンジャーとみかん
4.棚
5.すごく危ない
6.高校
7.重いバイオリン
8.T.Y.T
9.灯油の買いかた
10.俺は番長
11.オレンジジュース

文芸ヌーは無料で読めるよ!でもお賽銭感覚でサポートしてくださると、地下ではたらくヌーたちが恩返しにあなたのしあわせを50秒間祈るよ。