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2021年12月の記事

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過去記事は有料です。 2021年12月の記事を格納しています。 ①【文芸時評12月】『文學界』から干されたオレがなぜかまた文芸時評をやっている件について(第六回) 荒木優太 ②… もっと読む
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『文學界』から干されたオレがなぜかまた文芸時評をやっている件について(第六回)

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いま、〈声〉の時代から逸脱する——新たな上演のために

文芸批評時評・12月 左藤青 「今年の新人賞は数年に一度の豊作」 などと、偶然にも11月18日に解禁されたボジョレー・ヌーヴォーさながらの大袈裟すぎるキャッチコピーから書き始めてみてもいいかもしれない。なにしろ11月は、「新人」を強く意識させる月だったからだ。 文藝新人賞や野間文芸新人賞、群像新人評論賞といった新人賞が「解禁」されたのはいうまでもなく、また、5月に文學界新人賞受賞の九段理江、昨年11月に新潮新人賞を受賞した小池水音の受賞後第一作が掲載されたことも、紙面のフ

耳ヲ貸スベキ!――日本語ラップ批評の論点――

第二回 リズム/イズム 韻踏み夫 前回、宇多丸=佐々木士郎の日本語ラップ批評を、主に歴史的な観点から見た。「盗みの文化」から「“一人称”の文化」へ。宇多丸=佐々木士郎は日本語ラップの布置をそのように更新したのであった。今回の課題は、その理論的な射程をはかることである。宇多丸の問いの理論的な中心は、なぜかくも単独的であるようなヒップホップが同時に共同的でもあるのか、ということにあった。よって、一つ目の論点はオリジナリティである。いとうは前回引いた対談で、「盗み」から生まれるある

『文學界』から干されたオレがなぜかまた文芸時評をやっている件について(第七回)

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