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2022年5月の記事

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①【書評】正しい小説――年森瑛「N/A」 川村のどか ②【文芸批評時評・5月】審美眼はふらふらさまよう 中沢忠之 ③【連載】地方文学賞の賞金で文芸同人誌をつくる(第五回) なかむ…
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ポエムはみんな生きている(第五回)

〜Time To Say Goodbyeゼロ年代のワナビーたち〜 松波太郎『カルチャーセンター』論  ni_ka ワナビーが消えた。 私ni_kaが学生だったいわゆるゼロ年代(2000年代)までは、「ワナビー(wannabe) 」という言葉を、文化系界隈で頻繁に耳にした。 作家志望者・画家志望者・歌手志望者・漫画家志望者など、さまざまな分野にわたり、自分をワナビーと自虐したり、他人をワナビーと貶めたり。そんな使い方をされた言葉がワナビーだった。  かつて、法学部では、旧司