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2022年3・4月の記事

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過去記事は有料です。 2022年3月の記事を格納しています。 ①【文芸時評・4月】『文學界』から干されたオレがなぜかまた文芸時評をやっている件について(第一〇回) 荒木優太 …
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#新田啓子

耳ヲ貸スベキ!――日本語ラップ批評の論点――

第四回 ヒップホップ・フェミニズム/通俗性/革命的モワレ  韻踏み夫 「一人称」の「空虚」さゆえに、「自分が自分であることを誇る」という形式は、「自分が日本人・男性・異性愛者であることを誇る」というような反動的な意味作用を持つことになった。しかしその形式は善用もされうるものである。COMA-CHI「B-GIRLイズム」はその説明にこの上なく適切であろう。言うまでもなく、「B-BOYイズム」をもとに作られたもので、これが示しているのは、「一人称」という形式の「BOY」を「GIR