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「想い出にかわる君」をプレイして。

 さっき久しぶりにswitch版のメモリーズオフ・「想い出にかわる君」をクリアしたので、なるべくネタバレなしのプチ感想を。

 このシリーズまではぎりぎり記憶があって、リアルタイムでプレイしていたのを覚えているのですが、20年近くを経てプレイするとなかなかびっくりさせられる点がいくつかありました。
 いちいちあげつらって指摘はしませんが、ひとついえることは、
☆響編は「格差」の物語
 ということです。当時そんなこと意識しなかったよ……。
 経済格差、学力格差の両方を負っている響。主人公と並ぶことでそれが際立ってしまう。彼女のエンド後、ふたりはうまくいくのでしょうか。

 大きなくくりで物語全体を見ると、
「大人が子どもに居場所を渡し、子どもが大人になっていく」
 という話でもあると思います。
 物語の核心に触れるところなので、書くことはできませんが、わいわい集まって騒ぐだけだった主人公たちは、ある悲しい出来事を通して大きく成長していきます。
「自分の居場所は、自分で見つけなさい」
 というメッセージでもあるのでしょう。
 タイトルからうかがえるとおり、記憶や想い出がキーになっているお話でもあるのですが、成長や居場所づくりというのも大事な鍵となっていると思いました。

 主人公のショーゴは、優柔不断でずるくて、しばしばイライラさせられましたが、シナリオ全体を包むトーンは決して嫌いではありませんでした。
 今後彼らが自分なりの幸せを築ける力を持って歩んで行ってほしいですね。
 一番好きなキャラは……うーん、秘密です。一途な子が好きですが、みんな一途といえば一途なのかな。
 しかし、こちらが大人になってしまうと、いろいろと読んでいて気になるポイントが出てきてしまうものなんだなぁ。若いって純粋。


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