2021年を見据える

 3月24日。
 朝からセブチの新曲に沸き立ち、JO1のスッキリに興奮した1日だった。

 そうやって興奮していたら、東京オリンピックが1年延期になった。まぁこの情勢だし、仕方ないとしか。
 その延期で思い出したのは、日本の男性アイドル界の絶対王者こと「嵐」の事。東京オリンピックと共に一つの旅を終えようとしていた嵐の大団円は、流行病によって少し曇ってしまう結果となりそうだ。

 2021年の音楽シーンに嵐はいない。
 それはつまり、この10年近くの間、日本の音楽界においてビッグマネーを動かしてきた王座の椅子がぽっかり空く、という事。男性アイドルの頂点が空白になる。
 これは私の勝手な予想だけど、2021年の男性アイドル市場はこの椅子を取り合う戦いになる。事務所も国も関係ない大戦国時代になる。
 もしかすると、2021年からでは遅いのかもしれない。おそらく種まきは始まってる。
 では、次に天下を取るのはどのグループか。


 まず、一番嵐に近いジャニーズ系列。

 ジャニーズ系列の中でも一番可能性があるのはキンプリかスノストだと思う。これは個人的な予想。根拠は無いけど、ファンダムの熱さ的に。
 関ジャニやNEWSは人気だけど中堅の位置だし、これ以上爆発出来るかと言われると素直に頷けない。他のグループも同様。
 キンプリに関しては、もう一つ爆発力が欲しい。平野くんはもうグループの入り口としての役割を果たしきってるので、他の4人にスポットライトが当たらないと、現状打破は難しそう。スノストはセット売りの成功から、バラ売りになった時にどれだけ伸ばせるか。
 嵐の人気の起爆剤は明らかに「花より男子」なんだけど、その人気がさらに持続して膨らんだのは松潤以外のメンバーがしっかり後に続いたからだと思う。特に2008年の「truth」。あれは良かった。ドラマのタイアップで話題になった事以上に、ダークなコンセプトをしっかりこなす嵐が流石だった。
 個人的に、嵐の楽曲は2008〜2009辺りが最高だと思う。是非聴いてみてほしい。

 亀と山Pの復活や中島健人×平野紫曜のユニットなど、ジャニーズも今はテコ入れの時期と見える。このテコ入れもおそらく、稼ぎ頭がいなくなった後の布石かもしれない。


 次にK-POP系列について。

 正直、日本の音楽市場で一番動けるのはSEVENTEEN一択だろう。EXOは完全体ではないし、あのBTSも一部メンバーの兵役が近い。他にもグループは沢山いるが、セブチと戦えるほどの人気のポテンシャルがあるかと言われたら、正直悩む。X1が続いていたら、ガチンコで殴り合ってたと思うが。
 日本オリジナルのクオリティの高さを見るからに、おそらく日本市場を一番獲りにきてるのはセブチだ。K-POPなら一番可能性があるように見える。それ以外のグループは正直厳しい。浸透する要素が足りない。
 セブチがどれくらい日本活動をこれからしていくかは分からないが、ドームを埋めれる集客力は持っているので、1番期待出来そう。
 この新曲を引っ提げてテレビでのパフォーマンスが出来れば、さらにファンを増やす事も出来ると思うので、パフォーマンスがテレビで観れる事を祈るばかりである。



 そしてLDH系列。

 これを読むファンの方には申し訳ないが、LDH系列がこの大戦争に参加出来るのかすら実は私は疑っている。
 今のところ、LDH系列のグループには全て「EXILEの派生」という立ち位置が付き纏う。まぁ事務所の社長がEXILE出身だし、仕方ない事かもしれないが。
 EXILEが作り上げた「LDH」というブランドは、派生グループが出てくるたびに賞味期限がどんどん短くなっているので、そこにはもう頼れない。パフォーマンス面で事務所の色を脱ぎ捨てるしかない。
 もしかしたら、もうそういった路線のグループは完成していてデビューもしているのかもしれないが、今の所第三者視点で見ていてそんなグループがいるようには見えない。まぁこれは個人的な意見。気分を悪くしたら申し訳ない。


 では最後に、せっかくなので私の推しグループ、JO1の話を。

 JO1はサウンドや振付、MVまで全てK-POP路線でデビューした。ただ、一度使ってしまった札はもう使えないので、これからは全てK-POP路線にするという手法は無理。そもそも、K-POP路線において完全上位互換の多人数グループ・セブチが日本オリジナル楽曲のクオリティをあげてきている以上、同じ土俵で戦うのは無謀。
 ではどうするか。2ndシングルはJ-POP路線が少なからず必要となってくるだろう。では完全にJ-POP路線で行くのか。日本のアイドルがJ-POPを歌って踊る、それはそもそもジャニーズの専売特許なので、その道も正解とは言えない。
 JO1が掲げているのは、オンリーワンのJO1-POPだ。もしそれで世界を狙いに行くのなら、AB6IXやセブチのように「セルフプロデュース」が不可欠となってくるだろう。オリジナリティを追求するなら、セルフプロデュースをしていくしかない。
 JO1-POPに必要なのは優秀なプロデューサーや楽曲ではなく、メンバー自身が持つ世界観のアウトプットだと思う。後はコンセプトの消化能力。必然的に色んな分野に手を伸ばしていく事になるので、どのアイドルよりも音に敏感に、音楽を聴いて感じた事を大切にして活動してほしい。
 
 JO1はアイドル大戦争に参加して勝ち残るポテンシャルは十二分にある。必要なのは、戦略とメンバーのアウトプット。これに尽きる。オリジナリティを貫いて、それに付いて来てくれる母数を増やすのが1番近道だろう。


 長々と文を書いたが、これにて終了。
 これは全てど素人のアイドルヲタクの戯言なので、適当に読み流していただければ嬉しい。

 2021年が、楽しみだ。