天神橋筋を歩いていると、おっちゃんが植え込みの中に捨ててある缶を拾っては、中に残存する液体をペッペッと捨ててゴミ袋に入れている。お掃除好きのおっちゃんというより、生活の糧として缶を採集してはるのである。そこへ缶コーヒー飲みながらゆらゆらとチャリンコで通りがかった別のおっちゃん。缶拾いしているおっちゃんを見て、グッと缶コーヒーを飲み干し、「これ」と言って手渡した。ゆらゆら運転のまま。缶拾いのおっちゃんは素早く受け取り、またペッペッと振って袋に。チャリンコのおっちゃんは、助かるわーって感じで片手を二三度振ってゆらゆら走り去っていった。

一瞬の出来事だったが、空き缶って中身を洗って乾かして缶の収集日の朝に出すだけが正しい捨て方ではないのだなと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?