見出し画像

お茶あそび-暮らしの中で気軽に楽しむお茶のひととき

2024年3月30日土曜日、桜もほころぶ春の日、ぶんぶんカフェイベント-3 「お茶あそび」をぶんぶん町家にてNPO法人古材文化の会主催で開催しました。2部制にして午前と午後にわかれて9名の方にご参加いただきました。


気軽なお茶会⁉

「茶道」は敷居が高いと思いがちですが、もっと気軽に日常で楽しんでみたい!日常の光景に!そんな思いから今回のイベント企画が始まりました。
お茶室でなくても、高価なお道具を使わなくても、家にある普段使いの身近な物を上手く使って楽しむが今回のテーマです。
ぶんぶんカフェの町家もこの日は、ぶんぶんカフェにある物を使って茶室に大変身?

オモテノマ

なんとなく床の間の設え風に飾り付け、庭の草花を平皿に活けて

座学-藪内流のおはなし

今回、お茶の楽しみ方を教えてくださったのは藪内流の教授者としても活動されている建築士の工藤誠己さんです。
工藤さんは文化財建築物の保全改修などのお仕事でも活躍されています。

前半は藪内流についてていねいにご説明いただきました。
藪内流は古儀茶道藪内流ともいわれ、庵号は燕庵(えんなん)、家元藪内家は西本願寺の門前町で西洞院正面下がる西側にあります。
藪内家の茶
ホームページでもお茶室や露地、お庭の様子を見ることができます。

燕庵(えんなん)は藪内家を象徴する茶室です。茅葺屋根入母屋造りで、ひなびた姿です。屋根の妻には「燕庵」の額が掲げられています。

茶室・露地/藪内家の茶HP

燕庵の他、お茶室、露地、お庭の画像を見ながら詳しい解説をいただきました。床の間の手法や設え、建築的な納まり、空間の切り取り方など建築士らしいお話も楽しく、また他の流派との違いについてのお話もたいへん興味深いものでした。

お茶を点てる

後半では実際のお茶会のようにお茶をいただきます。
ぶんぶん町家には炉や風炉がありませんので、今回はポットのお湯を使う盆手前として、お茶入れも先生自作の容器とのことです。
お席についてお菓子の運び出しがあり、取り分けのマナーなどほんとのお茶会ではなかなか聞きにくいこともフランクにお聞きしました。
袱紗さばきなど一連の動きは今回は簡略化して、まずは、工藤さんにお茶を点てていただきました。
流派によって抹茶の種類や茶筅の持ち方も違いますね。

続いて、参加者のみなさんに自分で選んだお茶碗でそれぞれ点ててご自服いただきました。(お茶碗とともにスープボウルも準備)
初心者&習い始めた方、茶筅をシャカシャカ、お湯の温度が低いとうまく点てられないのですが、みなさんお上手でした。すばらしい!

流派もいろいろ

「茶道」は流派によって所作や作法がそれぞれ違いがあるので、その違いも楽しんでみてはいかがでしょうか。
さまざまな種類があるということを知り、流派の違いがわかっているとお茶会に呼ばれたときに「自分が知っているものとなんか違うな」と思うだけで済みます。(違う所作があると焦ってしまいがち💦)
いざ「お茶」を習うときに自分に合う流派を見つけることができます。

おうちdeお茶会

工藤さんからも日常で気軽にお茶を楽しんで欲しいというお話がありました。お抹茶と茶筅は必要ですが、設えはあるもので、なんとなく茶室ができそうです。
今後は、ぶんぶんカフェでもみなさんと一緒にお茶を楽しめる機会を作っていきたいと考えています。
ご参加いただいたみなさま、工藤さん、本当にありがとうございました
楽しい「お茶会」となりました!

主催・認定NPO法人古材文化の会(企画部会)
この催事は(一社)京都府建築士会・まちづくり地域貢献活動の補助を受けています。

ひとりごと
今回、工藤さんは建築の専門家でもありお茶の先生もされているので講師をお願いしました。藪内流のお話を聞くのは初めてでたいへん勉強になりました。藪内流は下京区にありますが、たいしてぶんぶんカフェのある上京区には三千家(表千家、裏千家、武者小路千家)があります。その違いをますます知りたいと思うのでした。(こ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?