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ボランティアの会から見るこの街の未来~もっとわかりたいから~

ボランティアに参加してこの街で住み続けたい

 この街に住んで、約50年。その間に、いろいろあって、別の街に住んだこともあるけれど、通算50年。この街に関わって長い時を過ごしてる。この街との出会いは、不本意な思いがいっぱいのなかでのことだったので、好きになれずにいた。「いつか出て行ってやる」と決意した高校生だったのに、この街で、青春を過ごし、子育てをし、介護をし、今でも拠点は、この街。
それなのに、この街のことについて、なにも知らないことに気がついたのは、仕事を離れてからである。いくつも言い訳は浮かぶけれど、誰かに任せていればいいや、面倒だもの、そして、いつまでも好きになれないこの街のことが、心にあったことは事実。

「一緒にやらない?」と声をかけられたのが始めるきっかけに

 この街には町会、防災などボランティアがある。町会は、順番に回ってくるので、何年かに1度は経験する。お祭りや町内会行事のお手伝い、街の見回り、ゴミ集積所の掃除などするのが主な活動。
 そしてもう一つ私が参加している地域ボランティアの会。困った時に住民相互で助け合うことで住みやすい街、そして住み続けたくなる街になることを目的している。このボランティアに参加したのは、母がお世話になっていた、ご近所のおばさんに以前から誘われ続けていたからで、とにかくお手伝いのつもりで参加してみた。

その時代に合わせた助け合いを目指して奮闘、先輩たちの活躍があってこそ

 このボランティアの会は、住民相互で助け合いながらこの街で暮らそうと奮闘した先輩たちが作り上げたもの。掃除やゴミ出しなどの家事を手伝う活動やイベントの企画して実施している。介護サービスなどなかったころから活動していて街に根を張った団体に育っている。参加しなかったら、先輩たちの苦労や街の実情はわからなかった。長年活動していても理解されず、年々活動件数も減ってきている。「おせっかいおばさん」が高齢者のために手助けしている団体と思われているのも事実。いやいや子育て中ママ、定年した男性のための茶話会もやってましたよ、知られていない。残念!
 ボタンティアを始めて、この街に必要な事が少しずつ分かりかけている。人との「つながり」をもっと大事に生きていく。まず、この活動を多くの人に知ってもらうこと。「つながり」を広げていきたい。逃げだしたい街だったけれど、この街に根を張って生きたい。


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