その後のこと
シンデレラ姫って結婚した後、ほんとうに幸せに暮らせたのかしら?と思うことはよくある。身分違いは不幸のもとのような気がするから。適応障害とはいかないまでも、気苦労が絶えなかったんじゃないかしらって。
シンデレラの義理のおねえさんたちは、選ばれなかった不幸を嘆きながらも、なんだかんだいいながら、義理の妹が王子の嫁さんなのよ!なんて自慢話しながら、けっこう逞しく生きていったかもしれないな、と思ってみたりする。
人間万事塞翁が馬とかいうが、幸不幸のねじれの法則みたいなものをおとぎ話に当てはめると、ちょっとおもしろい。
オニをやっつけた桃太郎は宝物を持って帰って
そのお金で一生働かずに過ごしたんだんだろうか。冒険が生きがいになってしまった桃太郎は
後年ウツになったりしなかったろうか。
狸を泥舟で沈めてしまったウサギだとか、猿を痛めつけたハチだのクリだの臼は、後年良心がいたみ、ベトナム帰りの兵士のように心的外傷後ストレス障害に悩みはしなかっただろうか。
かぐや姫ロスのおじいさんは竹やぶを徘徊したりしなかっただろうか。
大きくなった一寸法師って生意気にならなかっただろうか。こちらも身分違いで、苦労が絶えないんじゃないだろうか。
浦島太郎の余命はどれくらいあったのだろう。爺さんのまま長生きして、ホラ吹き男爵のような語りでみんなを和ませたりしてかかもしれない。じいさん、竜宮城の話、きかせておくれ、なんてお座敷がかかったりして。
まあ、おとぎばなしが教えているのは、どのみち生きていくのはたいへんってことかもしれないね。
読んでくださってありがとうございます😊 また読んでいただければ、幸いです❣️