鉄分などのミネラルに富む食品

脳内の鉄は、ニューロンを保護する組織を構成することに加え、気分に関係する科学物質の合成と化学経路を制御する働きを担います。実際鉄はうつ病と関係していると考えられる、大脳基底核と言う部分に多く存在しています。臨床試験でも鉄分の不足とうつ病の関連が確認されています 貝類、脂肪の少ない赤身、肉、内臓肉、豆科植物、かぼちゃの種、ブロッコリー、ダークチョコレートが鉄の優れた供給源として知られています

脳が正しく働くにはマグネシウムも欠かせません。激越性うつ病の治療にマグネシウムが用いられた最初の事例は1921年に発表され、250件中実に220件で治療が成功したと報告されています。それ以来数多くの研究が行われ、うつ病はマグネシウム不足と関連していることが示唆されています。 マグネシウムはアボカド、ナッツ、種子、豆類、全粒粉、そしてオメガ3が豊富な魚(サーモンや鯖)に多く含まれています

カリウムに関してはまだわからないことが多いのですが、いくつかの研究がカリウムの摂取量を増やすと気分が向上すると報告しています。サツマイモ、バナナ、きのこ、オレンジ、えんどう豆、きゅうりにカリウムが多く含まれています

亜鉛の不足もうつ病のリスクを高めることを示す数多くの証拠が見つかっています。亜鉛を補給すれば鬱症状は軽くなります。17の研究を調査したメタ分析を通じて、うつ病患者ではそうでない人よりも、亜鉛の血中濃度が低い事実が確認されています 亜鉛は脳の炎症を抑えると考えられているのです。魚介類特に加熱した牡蠣、赤身の牛肉、鶏肉、には豊富です。濃度が多少下がりますが、豆類ナッツ類全粒粉にも含まれています。

セレンの多く含む食べ物も気分大きく上昇させることがいくつかの研究で審査されています。セレンに富む食べ物の代表格はブラジルナッツです。


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