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成人女性が女性アイドルのライブに行った話

7/23(日)、人生ではじめて一般的に地下アイドルと呼ばれる女性アイドルのライブに行ってきたので、軽く覚えてることをレポ。

記憶の限りに書くが、私の記憶力はカスなので多少違うところもあるかもしれない。レポというより私の備忘録なのでご了承ください。

そもそものきっかけは、7/20にTwitterのタイムラインに流れてきたnote記事「女性アイドルにガチ恋した20歳女、運営から出禁を喰らう。」だった。



私自身はこういう至近距離でチェキを撮ったり言葉を交わせるアイドルには今まで縁がなかったため、記事を初見で読んだときは「へ〜〜、こんなこともあるんだな〜〜まぁ、男女問わずセクハラはいかんよな」程度の感想を持っただけだった。普段なら一読して終わりの、どこにでもあるインターネットの一コンテンツである。

しかし、それから数時間経っても、私の頭からこの記事のことが離れなかった。何となく、「いいな」と思ったのだ。セクハラや出禁になったことがではない。情緒をぐちゃぐちゃにされるほど夢中になって熱狂できることが、である。

そこから私の興味は膨らんでいくばかりだった。女性アイドルの現場に行ってみたい。そう思い至るのにさほど時間はかからなかった。

ただ、問題があった。どのアイドルのライブを観に行けばいいのかわからないのである。何せ、私には推しがいる訳ではないのだ。普通は、推しがいる→ライブ(現場)に行きたくなるという流れだと思うが、私はその逆だ。とにかく現場を体験してみたい、が先である。

そういう訳で、私の女性アイドル探しが始まった。iPhoneのSafariの検索履歴は「地下アイドル 一覧」とか「地下アイドル 東京」とかで埋め尽くされた。

沢山のサイトを見たのでどのサイトで見つけたのか忘れたけど、アイドルの名前を五十音順に並べてるサイトを見つけた。そこでア行から順に見ていって、気になるグループ名を手当り次第タップした。

これは私のこだわりだが、別に現場に行けるならどのアイドルでもいいとは思っていなかった。やっぱり、現場を見たら好きになって夢中になれるような、そういうアイドルが良かった。それでいて、例え今後誰か一人を推すことになったとしても、メンバー全員を応援できるようなグループがいいなとも思った。

そして見つけたアイドルが「AiDOLOXXXY」だった。アイドロキシーと読む。


ライブのスケジュールを見てみると、ちょうど直近の土日(7/22、23)にライブをやるらしかった。

7/22のライブはAiDOLOXXXYの他に4組のグループが出るライブで、7/23のライブは「ぽけっとファントム」というグループとの2マンライブ。


2マンのほうが長くAiDOLOXXXYのライブを見れるかな〜という単純な理由で7/23のライブに行くことに決めた。

チケットはAiDOLOXXXYの公式サイトに記載されているURLから購入した。公式サイトからも名前や連絡先等を教えて直接予約できるらしいが、利用していないので詳細はわからない。

チケットを購入した後の数日間は、とにかく情報収集に努めた。入場するまでの手順、持ち物、入場後の立ち位置、やってはいけないこと、等々。

今まで数万人規模のライブ(東京ドームや武道館)にしか行ったことがないので、数十人規模のライブは正直まったく想像がつかない。動員規模の温度差で風邪を引きそうだった。

あと何回も「やっぱ行くのやめようかな」って思った。
どんなライブなのか、どんな雰囲気なのかわからなくて、一人だとちょっと怖いという気持ちがあったからだ。

でも結局行った。チケット代はもう払っていたし、行かないと後悔する気がしたからだ。

という訳で、来たる7/23(日)。
ペンライトを持っていなかったので、早朝に近くに住む友達にペンライトを地元駅まで持ってきてもらい、会場へと向かった。(感謝)

ライブ会場は大塚Hearts Next。
ちなみに初めて大塚駅で降りた。縁のない土地だった。

多分開場時間の10分前くらいにライブハウスの前に着いた。既に数十人並んでいる人達がいたので、何となく最後尾っぽい所に私も並んだ。

そのうちスタッフさんが出てきて、整理番号順に呼ばれた。私は10番代後半だった。早いのか遅いのかはわからない。そもそも整理番号は先着順なのか?ランダムなのか?それもわからない。

地下にあるライブハウスに入ると、受付でどちらのグループが目当てか聞かれる。AiDOLOXXXYですと答えた。紙チケットをもらって、ロビーを抜けてフロアに入る。既に先に入った人たちが最前に横2列くらい立っていた。私は元々前に行くつもりはなかったので、上手後方の端にバッグを置いて立つことにした。
(何となく下手より上手の方が落ち着く)

開場が10時10分で、開演が10時30分だったので20分弱くらい待ち時間があったけど、人生でめちゃくちゃ短く感じた20分だった。ワクワクとドキドキでソワソワしていた。

たまたまか2マンだったからか、顔見知り同士の人が多かったようで、ぼっち参加はあまりいなかったように思う。

待ってる間、借りたペンライトを取り出して使い方をおさらいしていたのだが、何となく使うタイミングと光らせる色を決めかねて、結局使わずにバッグにしまった。

そして開演時間。落ちる照明、鳴り響く音楽。
ぽけっとファントム」のステージが始まった。

客席にファンしかいないとはいえ、トップバッターは客席を盛り上げるのが大変だと思うんだけど、そうした大変さをまったく感じさせないくらいエネルギッシュなダンスと歌で、一気に「アイドル」の現場に引き込まれた。

ぽけっとファントムの曲は予習してこなかったのでまったくの初見。それでもステージはすごく良かったし、楽しめた!物理的に距離が近いので、踊ってるメンバー一人ひとりの顔や動きがしっかり見えることにも感動!衣装もとっても可愛かった!

あとこれはキモ・オタクの妄言だが、めっちゃアイドルと目が合うなと思った。最前にいる人はアイドルとの距離が30cmくらい…いやそれ以上に接近しているんじゃないか!?と思うくらい近いので、本当に目が合うこともあると思う。しかし、私がいたのはフロア最後方。最前の人混みの隙間をぬって、後方にいる私にすら視線が届くと錯覚させるアイドルの目力……。

2曲くらい(3曲だったかも)披露して、交代。
タイムスケジュールを見ると20分歌って踊ってたことになるが、もう!?早くない!?と思うくらい、密度の濃いステージだった。

余韻に浸る間もなく、今度は聞き覚えのある曲のイントロが流れる。AiDOLOXXXYだ。

AiDOLOXXXYのステージは事前にYouTubeで観ていたけど、それでもやっぱり目の前に出てくるとすごくテンションが上がる。ウワー!アー写と同じだー!いや、むしろ動いて歌ってる分実物の方が断然いい!って。

聞いたことのある曲だったけど曲名は失念。記憶力がカスだからセトリを覚えて記録つけられる人はすごいと思う。

AiDOLOXXXYのステージは40分あった。長いと思いきや、ぽけっとファントム同様、体感的にはめちゃくちゃ早く終わった。そのくらいダンスも歌も良かった。個人的に「アイミスユー!」が聞けたのが嬉しかった。歌詞もアイドルらしくて良いと思うし、ダンスの振り付けも可愛くて好き。新曲「やっぱ夏専」も良かった。

ライブ中は見よう見まねで手を振ったり手拍子はしたけど、曲の最初や合間に入るコール(と言うのか?)は流石に真似できないので静かに見守った。あれ覚えられる人ってすごい。

40分のステージが終わった後は、再びぽけっとファントムのステージや、お互いのグループ名をもじった「ぽけっとドロキシー」や「AiPHAAANTOM」のメンバーシャッフルステージ!Twitterで「レアな公演です!」と言っていた意味がわかった。

この日はお互いのグループの衣装を交換して踊るライブだったので、衣装の色も担当カラーではなくシャッフルされていた。私は公式で紹介されている担当カラーしか知らないからちょっと混乱した。でもみんな可愛いからオールオッケー!

ちなみに、客席前方の人たちは推しの当日の衣装に合わせてペンライトの色を変えたり瞬時に対応していた。その臨機応変さ、見習いたい。

あと、ぽけっとファントムのステージは静止画撮影可(動画はNG)だったため、本格的なカメラを持ってきている人もちらほらいた。

そういう訳で、1時間40分のライブが終わった。(10分くらい押してたかもしれない)

その後10分の換気タイムを経て、始まったのは特典会。
アイドル事情に詳しくない人のために説明すると、物販(売り物は主にチェキ)タイムである。列に並んで、チェキ券を買って、お目当てのアイドルとチェキを撮ったり、チェキにコメントを書いてもらう間にちょっとお話ししたりする。

私は元々AiDOLOXXXYを見に来ていたので、「特典会ではこの子とチェキ撮りたいな」と決めていた子がいたので、最初はその子の列に並ぼうとした……んだけど……気付いたらぽけっとファントムのチェキ列に並んでいた。(どうして?)

これはもう単純に、ステージでのパフォーマンスを見て、ぽけっとファントムめっちゃいいなって思ったから。ダンスが元気で歌も良くて、良い意味で私がイメージしていた「アイドル」って感じだった。

余談だけれど、チェキ列最後尾に並ぶ際には最後尾札があって、それを最後尾に並んでいる人から受け取って並ぶ。(同人誌即売会のイベントでおなじみのアレ)
このとき、いつもの癖で高く掲げようとしちゃったけど、別にそんなことはしなくていい。多分。

本当は全員とチェキ撮りたいくらいだったんだけど、メンバー分まとめてチェキ券を買えばいいのか、改めて並び直すのかわからなかったので、ぽけっとファントム列では1枚だけ撮ることにした。チェキ券を買ったとき、初見だと伝えるとポイントカードがもらえる。チェキ券購入回数に応じてポイントが溜まって、特典と交換できる。

初めてのチェキはステージを見て気になった松岡未都(まつおかみと)さんと撮ってもらった。愛称はみとぽん。

チェキを載せるのは恥ずかしいので割愛。チェキもツーショットチェキ(自分とアイドル2人並んで撮る)の他、ソロチェキ(アイドルだけで撮る)もあるので、そっちも撮ってもらえばよかったなと、今思い返してちょっと後悔。

チェキを撮ってる最中〜チェキにコメントを書いてくれる間、1分くらいアイドルと話せる。

この文章を書いて、今すごく不思議な気分になっている。「アイドルと話せる」って何???えっ……(思考停止)……ほんとに何???「アイドルと話す」ということがカルチャーショックというか、異次元の出来事すぎて未だに実感がわいていない。

話をチェキに戻す。
チェキ撮影の際、緊張で震えた私と優しく話してくれたみとぽん。顔が小さくて背も高くてスラーっとしたスタイルで、可愛くて優しい。チョロいオタク(私)はすぐに「へへへ…(嬉)」ってなっちゃった……。

はじめてアイドルの現場に来たこと、AiDOLOXXXYを見に来たけどぽけっとファントムのステージもすごく良かったこと等を話した。(おぼろげな記憶)

はじめてのチェキを撮ってもらった後は、ほかほか顔のふわふわした足取りで、今度こそAiDOLOXXXYのチェキ列に並んだ。なお、AiDOLOXXXYの物販ではキャッシュレス決済が可能だった。

チェキを撮ってもらったのは兎月りと(うづきりと)さん。


やっぱりここでも「はじめての現場です〜」なんてことから話を始めて、「今日は衣装交換してるけどいつもはあの衣装だよ〜」って教えてもらったりした。

ステージではアイドルとしての存在感が抜群にあるけど、いざ目の前に立つとめちゃくちゃ小さくて可愛い。名前にもある通り、うさぎみたいな印象。今回のステージでは両グループ入り乱れての良い意味でのわちゃわちゃ感があって、ダンスもとっても良かった。

アー写はクールなかっこいい雰囲気だけど、ライブや物販での笑顔がすごく可愛くて、もーーーーびっっっくりする。ライブ中に何度も思ったことだけど、勇気出してライブ来てよかったな〜って思った。

こうして2枚のチェキを手に、ライブハウスを後にした。地下から外に出ると晴天の真っ昼間で、太陽の光がやけに眩しく感じた。

高揚感でクラクラしながら大塚駅に戻り、帰路をたどる。私のはじめての現場が終わった。

心残りはもっとチェキを撮れば良かったということと、ペンライトを使えば良かったということだ。

本当に心の底から全員とチェキを撮りたかったけど、複数枚のチェキ券の買い方わからないし後ろに並んでる人もいたので、次こそは買い方を調べてチェキをいっぱい撮りたい。そう強く決心しながら、次のライブのスケジュールを検索している。

ペンライトはいつまでも借りている訳にはいかないので、自分専用のものをちゃんと買った。来月くらいに使えればいいな〜と思う今日この頃。

アイドルって、推し活って、楽しいな。
そんな気持ちと思い出を抱えて、日々を過ごしている。

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