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i-002 大家なりたて当初のぼんやり構想


大家になった当初より「住人さん同士がゆるやかに、程よい距離感でつながるには?」とぼんやりと思い描いていました。今日はそんなことを抱くまでのお話です。

初めまして。ようこそ、立川NNビルへ。

正面玄関

当初よりご内見時の一期一会に適度な緊張とともにご対応をさせていただきます。が、正直に言いますとご内見経験がまもないころはお客様が来てくれたことで嬉しくひとり舞い上がった対応だったように思います。たくさん数をこなす中で、間や距離感といったことから案内の工夫等と今のスタイルが形成されました。内見から皆さまのご案内に付き添い、ご入居当初のお手続き等をご一緒に対応いたします。とはいえ、初めてのひとり暮らしを前に緊張気味だったり、新生活を前に不安や心配のご両親様をよく目にしていました。実際、入居が完了し一通り新生活の段取りが整ったころにはみなさん打ち解けて笑顔も多くなります。ここまでの過程で新生活や学校の話、これまでの体験等を案外、楽しそうにお話してくださり打ち解けてくださることが印象的でした。世代や出身も異なるのにこれといった接点がまだつかめなくても、すんなりとなじんでくれます。出会って間もないのに自然体でお話ししてくださることに感心するばかりです。

お住まい探しも”家族イベント”⁈

新生活のお住まい探しから入居完了までが家族の一大イベント的なものになっていると感じます。ご両親様、兄弟、祖父母といったご家族御一行様総出で内見やご入居にきたこともありました。このようなときの私は大家というより旅行会社のツアーガイドさん?それとも遊園地アトラクションのガイド気分でご案内を務めさせて頂いています。ある時は、おばあ様はじめご家族様がNNビルのエントランスで記念のお写真を撮っている姿をめにしたこともありました。とてもうれしく、微笑ましい光景。春にエントランスに立つとふと思い出されます。

4月1日

新しいスタートの日。記念すべき初出勤の日。真新しいスーツに身を包み、出勤していくご入居者様。緊張気味のご様子。そんな光景を朝のエントランスでみかけたことがありました。懐かしい、自分の初出社の時が思い出されます。ご挨拶をすると素敵な笑顔を返してくれました。とても素敵な笑顔とせっかくなのでという流れで人生初出勤のお写真をエントランス前でパシャリと撮ったことがあります。とても嬉しそうに「この写真をおばあちゃんに送ります。ありがとうございます。」そういって、笑顔で出勤していかれました。キラキラ感いっぱい、とても清々しい朝でした。

住人さん同士のコミュニケーションを程よく共有したら、どうなるか?

数年前にご退去済みの方のお話。振り返ると3月31日、夜9時過ぎ一本の電話。内容は「お隣から助けを求める声がしてます。壁を叩くような音も」と。初出勤を前のご入居者さんからの連絡。夜は少し雨も降って肌寒い中、現場へ。すると、新しくご入居された住人さんがトイレに入ったところ、トイレ扉前に立てかけてあった引越しのお荷物が倒れ、重さでドアが開かず、閉じ込められてしまったのでした。あいにく携帯は室内。幸いお隣の方が物音に気づき、ご一報くださったことで事なきを得ました。しかも、ご一報者の方は明日は初出社という緊張するであろう前夜に。感謝しかない、ご無事でよかった。この場で改めてご一報くださったご入居者様への感謝と以後ご入居、大きな買い物をした際、大きな荷物はトイレや洗面等ドア前に基本置かない、置く場合は気をつけましょうとお伝えしています。かく言う私もと言い聞かせながら。そして、この創業以来の初出来事も新たな取り組みへのきっかけにつながっていきます。入居者さん同士、程よい距離感で住人のみなさんがゆるりとおつながりになったら、どうなるか?切に考えるようになりました。視野が広がる、会社外での知り合いができる、不慣れな地でのお隣さんや近隣同士の接点なし解消、ひとり暮らしのひとりぼっち感解消になるのでは?と試行錯誤が続いていきます…。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。




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