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【SNS関連】何が正しいのかは時とともに変わる、だから五感を研ぎ澄まして自分が感じたことを大切にしよう

なんか考えてしまったんですよね。

二年前の私は上記のエントリーを書いています。今もこれを書いたときのことは覚えています。

私は2020年までサンフランシスコに住んでいて、向こうの大学院でマーケティングを勉強していて、その中ではソーシャルメディア・マーケティングも当然スコープで、フィルターバブルもエコーチェインバーも良くないこととされていました。教授もたびたびその話をしていました。何故なら、自分の考え方が偏るから。

エコーチェインバーはやまびこみたいなもので、自分が支持するものをフォローしていく結果、そこで自分の意見を表明すると、自分が肯定されて、それを一般の意見と思ってしまう現象です。

フィルターバブルはネット上の自分の行動が元でフィルタリングされた結果、自分が見ることができるものは既にフィルターされたものだけなのですが、気づかずにそこにあるものがマスだと思ってしまうことを指す言葉です。

しかし、今週、下記の記事を読みました。(申し訳ない、有料記事)

この記事自体はUSで「ログオフ」という反SNS運動をしているエマ・レンブケさんが、SNSをやっている大手テックは、SNS使用によるメンタル危機に対して無関心である、自社の利益のために中毒性が高くて有害なものを提供している、もっと対策をすべき!という記事なんですが、その記事の中に下記の記述が。。。

おすすめは「5分間のパワースクロール」だ。アプリを5分間開いて、自分がフォローしている全ての人やコンテンツについて自問する。何かがあなたを傷つけているなら、フォローを外す。誰かの発するメッセージが好きでなければ、その人のフォローを外す。自分の直感に従うことで、健康的な体験を得やすくなる。

日経ビジネス 米国反SNS運動の旗手が見た闇 「企業の強欲がメンタル危機招いた」

これってエコーチェインバーのススメなんですよね。で、私は混乱しました。今まで信じてきたことって?

このことは私の心に影を落としていたみたいで、2、3日間、電車に乗ってるときとか、お風呂に入っているときに、何度かこのことを思い出しました。

で、数日たった今、現時点での私の結論は、健全なエコーチェインバーは善なんだろうなということ。精神を守ることが一番です。特に若いとSNSやネットからの影響を強く受けます。まずは心が健康なことが重要だもんね。

私がこう思えた原因の一つには、ぼーっと考えていた期間に、SNSやネットだけが特別じゃない。現実世界では、自分は自分と考え方が似ている人と友達になっているし、家族や恋人は無条件に自分の味方になってくれることに改めて思い至ったからです。「私のリアルライフ、超エコーチェインバーじゃん!」

しかしこういうところが私はもう歳なのかも。。。若い子たちなら、何かがネットで起ころうが、インパーソンで起ころうが、同じようにテーブルに載せるけど、自分は現実世界だけは特別と考えていたんですね。

また上記に「現時点での」って書き添えましたが、こんなにスピードの速い混沌とした世界の中では、ある時点の解というか、オピニオンはすぐに変わる(変わるべき)ということです。朝令暮改上等です!そしてそんな世界に生きている私たちは、その時その時に起こっているイシューに対して、即時判断を下すための情報がまず必要になります。あとそれについて、何に基づいて自分の意見とするか。常に五感を研ぎ澄まして、ビビッドにやっていくしかないよなーと改めて思いました。

AIのおかげでフェイクニュースの量も過去とは比べ物にならない昨今です。自分のことは自分で守らないとね。

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