コロナ禍、体験中

はじめに。
コロナ感染者や、所属について、調べようと思えば容易に調べられると思いますが、私個人の発信で、誰かに迷惑がかかるのはとても嫌なので、特定等は控えていただきたいと思います。

本当なら、明日、「体調観察期間を無事経過しました!」と言いたいところでした。
けど、観察期間の終わりが見えてくるに従い、体調が悪くなるという、残念な私…

基礎疾患(喘息)持ちの私は、新型コロナウイルスが騒がれ始めた当初から、人並み以上に怖さを感じていました。マスク、除菌等、自分でできる対策は、取ってきました。
仕事も、私の職種は、いわゆる「不要不急」のため、4月はほとんど行っていません。派遣契約という立場、収入の事も気にはなるけれど、今は、「感染しない・させない」が優先なので。

と、綺麗に言ってはみるけれど、今思えば、知人に感染者が出るまでは、やっぱり、どこか、他人事の面があったと思います。

しばらく休み。
そうなった時、最初は、正直、若干の不満がありました。私、元気だし。働けるし。働かせてもらえたら、やれる事あるし。
とはいえ、理屈では、それは実行すべき行動ではない事は解ります。
なので、掃除、片付け、料理等、バリバリとして過ごしました。やはり、仕事の日と比較すると、時間もあるし、何より体力が違う。普段は、仕事でエネルギーを使い果たして、帰宅しても、一度横になってから、家事をするので…。

そんな暮らしが一変したのは、4月の半ばでした。
職場自体はクローズ状態だったけど、その日、再開後の打ち合わせをしておこうという事になり、一部職員とミーティングをしに出勤。
その日の夕方でした。さっきまでいた職場に、感染者が出たという一報が入ったのは。

ショックでした。
とにかく、軽症で治まってほしい。どうか、クラスター化しないでほしい。関わる人全員、無事でいてほしい。私も。
幸い、職場には、濃厚接触に当たる人はおらず、職員は、24日まで注意して健康観察をするように、という指示がありました。

そこから、私の暮らしは、一変しました。
本来、一人の時間は好む方で、音楽や映画があればいい。だけど、今回は違う。何をしていても、気が休まらない。ひょっとしたら、と思うと、家事の手も止まる。
自分の思考を何かで掻き消したいから、音楽を流し、TVも点ける。ワイドショーではコロナの話ばかり。心配だから見てしまう。余計に心配になる。
さすがに、友達と会うわけにはいかない。そもそも、地元の友達は、医療福祉関係ばかりで、連絡一つさえ、遠慮してしまう。
離れてる友達に連絡しても、それぞれの事情が違いすぎて、かえって孤独感が強まる。とにかく、コロナ感染の恐怖から目を背けて、お喋りがしたい私と、夫や子どもといる時間が増えて、疲れきっている友人。
一番傷ついたのは、「一人でいられて、羨ましい」という言葉。…何でもない日常ならば、もっと受け容れられると思う。いや~寂しい日もあるけどね、介護してるしね、でも、自分で選んだ道だからと。でも、自分が明日どうなるかもわからない、怖くて怖くてたまらない状況で言われる「羨ましい」ほど、グサリと刺さるものはなかった。
結局、独身や、子どものいない友達と、オンラインお喋り会を開いたりしていたけれど、友人関係が分断されたようで、とても、辛かったりします。

そして、この一週間ほどは、私は誰とも話さず、声を出す事もしていません。
(同居の父がいますが、おそろしく耳が遠いので、普段から筆談)
意識して声を出すと、かすれて、出ない。
あれ、これは、病気かな?と、気になりだす。
芸能人の方の、コロナによる死亡のニュースが入る。急変するのか。私も、罹患しているかもしれないけれど、急変しても、誰も気付くはずもない。
私は、見えてるんだろうか。
私は、存在してないと同じじゃないか。
なんで、こんな人生を選んでしまったのだろう。
手が震える。息が苦しい。
ああ、これは、コロナの症状かもしれない。
身体的にも。心理的にも。

独りで抱える事に耐えられなくなり、「一回だけ」と自分と約束して、ツイッターに怖さを吐き出した。
たった、それだけの事が、可笑しいほど効果を発揮し、震えが止まり、きっと眠れないだろうと準備をしていた、睡眠薬も飲まないまま、気付いたら眠っていました。

今現在も、喘息発作が起こっているのだけれど、PCR検査の条件は満たしていないので、急変の恐怖を抱えつつ、在宅生活が続きます。
コロナ、本当に、他人事ではありません。
読んでくださっている方は、おそらく、きちんと考えて行動している方々だと思いますが、しんどくても、続けていっていただきたいです。
そして、見通しが立たない、長期戦だからこそ、声を掛け合って、互いの存在を確認し合って、生き抜きたいものです。
恐怖を抱えながら働いている人、DVや虐待に怯えながら家族といる人、大切な人と会えない人、誰からも忘れられてる人、全員、辛い。余裕がないと、他者をおもんばかる事なんて、できないけど、
皆で頑張ろう、みたいなノリは、大の苦手だけれど(笑)
孤独、孤立は、本当に、人の心を蝕むので。生きる事を選べなくなってしまうので、
せめて、あなたの大切な人には、意識して、声を聴かせるなり、文字や絵で伝えるなり、してあげてくださいね。
せっかく生きていても、コロナのせいで、人間関係が分断されるなんて、馬鹿馬鹿しいわ。

長文、読んでいただき、ありがとうございました。