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駄文 その1
私はこんにゃくゼリーが好きである。
あの寒天ともゼラチンとも違う特有の感触。ふにふに柔らかいのに内に秘めた反発力でこれでもかと歯を押し返してくるあの食感が好きだ。
そして、何よりである。
どれだけ食べようとも、罪悪感に襲われることがない。(ほぼ)ゼロカロリーだから。
ここでもしあなたが、寒天だって太らないだろ、と即座につっこみをいれていたならば、ここで引き返すことをお薦めする。とても常識人なあなたには、きっとこの先の駄文ワールドに胃もたれしてしまうだろう。
それはさておき。
なぜこんにゃくはゼロカロリーなのか。
それは、ヒトがこんにゃくの主成分、グルコマンナンを消化する酵素を進化の中で獲得できなかったからである。
よくやったぞ、わが祖先。
ここで私は気付いてしまったのである。
アミラーゼをノックアウトしたら、白米もラーメンも食べ放題なのではないか、と。(チャーシューは除く)
これは、飽食の時代に生まれた現代人にとって悪魔の発明なのではないか。
生活習慣病とウエストサイズの増大に日々怯えて暮らす我らへのメシアになりうるのではないか。
(あと欲を言えばパテント料も入ってくるととても嬉しい。)
さらに私は、この発見の奥に潜む核心に気付いてしまった。
血糖値が上がらない白米は美味しいのだろうか?と。
アミラーゼをノックアウトした人類にとって、白米は依然として銀シャリたりえるのだろうか。
もはや栄養価を失った白米は、食感モンスターのこんにゃくに遠く及ばない別の何かに変貌してしまうのではないのか。
やはり、アミラーゼをノックアウトするのはよしておこう。
こんにゃくゼリーをもし消化できたなら、白米を越えるとんでもない食品になっていたかもしれない。
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