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【2021年予測】YouTubeはこう変わる

あけましておめでとうございます。

早速ですが、

2021年 ”YouTube” どうなると思いますか?

2020年をちょっとだけ振り返る

2020年は「在宅の年」となった影響により、YouTubeの利用時間は大きく伸びました。

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ちなみに2020年末時点で、国内18〜64歳のYouTube利用者数は6500万人を突破しています。

YouTube全体の傾向としては、新規参入者が非常に増えました。

芸能人がYouTuberデビューする、というものだけでなく、多くの法人が自社アカウントを作成し、定常的な動画投稿を行うなどの動きも活発化しています。

筆者が感じる2020年の最も大きな変化としては、「世間のYouTubeに対する目線が変わった」点です。

数年前、YouTuberという言葉が生まれ始めたころは、YouTubeというプラットフォームに対するイメージは「暇な若者がふざけた動画を上げている場所」というものでした。

しかし、
様々な要因が重なり、2020年には「数年前まではYouTuberを小馬鹿にしていた大人たち」が結局YouTubeをスタートせざるを得ない、という状況に変わっています。

YouTube:2021年予測

2021年、YouTubeにおいてキーワードとなるのは「視聴モチベーションの多様化」と「プロセスのコンテンツ化」の2つだと考えています。

全体的には視聴者数は増え続け、視聴時間も伸びると予測しています。

しかし、日本国内だけのスケールですと人口は少なく、生活態度も大きく変わることはないため微増程度にとどまると見ています。

既存・新規両プレイヤーが微増のパイを奪い合う、という構図になるためより熾烈な争いになっていきますね。

2021年予測 その①:視聴モチベーションの多様化

これまでYouTubeを見るモチベーションとして、面白さや心地よさなどの「純粋な娯楽」を求めていることがほとんどでした。

しかし、
2020年には在宅時間が伸びた影響により、主婦層はフィットネス動画や家庭菜園の動画を、学生層は受験対策の動画を、サラリーマン層はビジネススキル動画や自己啓発の動画を見るようになりました。


つまり、ただ暇つぶしにYouTubeを開くのではなく、
探したいこと・知りたいこと・身につけたいこと が頭の中にある状態でYouTubeを開くようになったのです。

いままでメディアが果たしていた役割をYouTubeが包括的に満たしてくれる、と視聴者が気づき初め、その流れが加速していきます。

何か知りたいときには、
「まずはGoogle検索、あるいはInstagram検索」という行動が大多数ですが、そこに「まずはYouTube検索」という流れが主流として入り始めると予測しています。

その流れに応えるように、今まで紙面・ウェブ展開していたメディアがYouTubeでのコンテンツを拡充させていきます。


逆に、
いままではクオリティが低くても、競合がいないが故に再生されていたコンテンツも多くのニッチメディアの登場により淘汰されていきます。

これは1990~2000年代インターネット黎明期に起きた変化と酷似しています。

また、派生系として普段顕在化されてはいないが人間の根源的な欲求に応えるコンテンツも増加していくと考えています。

例えば他人に「キレられたい」という欲求に応えるチャンネルは、考えられない額の投げ銭を獲得しています。


2021年のYouTubeは「視聴者がどのようなモチベーションでコンテンツを見ているのか」をどれだけ細かく言語化し、アクションに落とし込むかがポイントになってきます。

2021年予測 その②:プロセスのコンテンツ化

これまでは、
アウトプットを素晴らしいと感じ、そこにお金を支払う
というのが一般的な価値判断軸でした。

例えばモノを買ったり、映画を見たり、食事をしたり、などです。

2021年、これからはアウトプットに至るまでに発生するプロセスへの価値比重が大きくなると予測しています。

その象徴的な動画がこちらです。

毎年正月恒例番組の準備段階の様子を撮影したコンテンツです。

いままでは完璧に編集された動画をテレビで見る、しかできませんでした。

完成品しか見ることができない、という固定観念をぶっ壊したのがこの動画でした。

DIY文脈もわかりやすい例です。

いままでは完璧にリノベーションされた物件のコンテンツばかりでしたが、このようにプロセスを併走している感覚になれる動画は2021年にトレンドとなるでしょう。

普段は春夏の甲子園での姿しか見れない高校球児の、普段の様子をパロディ風にコンテンツ化したチャンネルも大人気です。

強制在宅によりオフラインでのセレンディピティ的な体験ができなくなった今、いかに動画でプロセスを疑似体験し、決断の判断軸にしていくか、が今後のYouTubeで最も大切なポイントになっていくと感じています。

おわりに

2021年は2020年以上に波乱の年になりそうですが、YouTubeは引き続き発展し続ける場所です。

YouTubeに取り組みたい企業さま、ぜひお気軽にご相談ください!






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