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防衛「税」が必要ないこれだけの理由 三橋貴明氏 

防衛税が必要ないこれだけの理由  【三橋TV 第回】 2022.09.24

https://youtu.be/DUIHPcsGYjs

「災害死史観」 ‥ 嵐は去る という考え方

三橋氏
あの、前回もちょっと言いましたけど、「「災害死史観」と「紛争死史観」って違う」と。
これがね、かなりね、決定的に日本国の衰退に背中を押しちゃうんじゃないかという懸念を持ってるわけ。

高家氏
どうしてですか?

三橋氏
それはね、こういうことなんです。
ブログがですね、8月30日、「土居武朗教授と災害死史観」というエントリーで書いたんですけど、ここで整理をしました。

で、我々「災害死史観」なんです。だから「紛争」っていうものに対しての、その何でしょう、なんか「想像力」が働かないんですよ。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

災害死史観は‥

1. 災厄のリスク(%)を考えない。 常にオールオアナッシングになる。

2. 長期的な災厄への対策を考えない。(大震災には人類は立ち向かえない)

3. 災厄が短期で終わると考える。(台風襲来でも、精々が一週間で終わる) 

4. 災厄が始まった時点で、すでに復興について考える。

5. 平時に災厄に備えるという発想が苦手。(結局、大震災にどれだけ備えても、死者をゼロにはできない)

6. 災厄に備えることで、災厄を防ぐという発想が不可能。(大震災に備えても、大震災は起きる)

といった、現代においては、かなり「致命的」なのではないかと思われる思考基盤を日本人に植え付けました。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

「災害死史観」ではもう日本を守れない

で、結果どうなるかというと、まず「災厄のリスク(%)を考えない」の、我々。
「大地震が起きるかどうか」って、誰もわからないです。
もちろん「30年以内に、70%」とかって色々予測出てますけど、この瞬間に首都直下型地震が起きるかもしれないんだけど、それ、誰も予見できないから、大地震の◯◯をパーセンテージで予測することができないんです、我々。(そんなことをしても)ムダだから

それに対して「紛争死史観」は、ベラルーシとの国境に「ロシア軍が5万いますよ」と。
「何やってるんだろう」(‥と言ってる間に)「7万になりました」と。
「大規模な練習だなぁ」(‥と言ってる間に)「17万になりました」と。
(すると)「うわ〜」と「侵攻のリスク」が跳ね上がるわけですよ。
「これはくるな」と、言う形で‥

高家氏
目に見えてわかる(ようになる)

三橋氏
わかるんです。自然災害(は)できないです。

今、台風は技術が発展したからわかるようになったけど、昔は台風もわかんなかったと思いますよ。
「なんか曇ってきたなぁ」と思ったら「うわぁ〜」と台風くるかもしれない。
それを事前にリスクをパーセンテージで測ることできないから、(ムダだから)考えないんです。
だから全て「オールオアナッシング」なんです。

高家氏
はぁ〜。

「災害死史観」は全て「オールオアナッシング」として考える

三橋氏
「原発」の問題が典型。

「原発は事故起こさないですね」って言われたら「何%(事故を起こさない確率があるのか)?」の問題じゃないですか。
それを説明できないから、「(原発は事故を)起こしません」「リスク0です」って言わざるを得ないんですよ、電力側は。
「10%ぐらいあります」って言ったら、「どうすんじゃぁ〜」って(大騒ぎに)なっちゃうから。

交通事故とかも本来そうなんですけどね。
あれ、本来「パーセンテージ」の話なんだけど、そっちはなぜか「絶対事故起こさないんですか?交通事故」って、誰も言わない‥。でしょ?

高家氏
うん(うなずく)誰も言わないです。

三橋氏
「確率」あるんですよ。「5%?」「1%あるんだ」「じゃあ車使うのやめろ」って誰も言わないじゃないですか。

で、次。

「長期的な災厄への対策を考えない」、これね、「地震」も「台風被害」も、「短期で終わる」んです。
「今我慢してれば、生き残れば、何とかなる」んですよ。
「紛争」はそうはいかないからね。

台風は我慢してれば去る 紛争はそうではない

で、「災厄が短期で終わると考える」、「対策を考えない」
もちろん、「防災」っていう発想は必要だけれども、究極的には「大震災には誰も勝てない」んですよ。
東京で、首都直下型地震が起きて、「死者0」にすることは、不可能なんです。だから、(対策を)やらない

高家氏
やらないんですか?

三橋氏
「だって、やってもムダだから」っていう発想になっちゃうわけ。
もちろん「防災」は、やらなきゃいけないんだけれども。
ここの部分がどうしてもあるんだ、と。

で、あと「災厄が始まった時点で、すでに復興について考える」んですよ、我々って。
それは「台風」とか「大地震」とかならいいですよ。
ところが「紛争」についても考えちゃうから、Uに「募金しましょ」みたいなアホな動きがあるわけ。
募金して何を買ってもらうんだよと。兵器だよね、兵器。彼らに必要なのは。

で、「平時に災厄に備えるという発想が苦手」なんです、我々。
なぜならば「ムダだから」、大震災に立ち向かっても。
でも、これ(平時に災厄に備えるという発想)が本来は、まあ「安全保障」、なんですけどね。

その「安全保障」ということ自体「我々の発想にないんじゃないか」という疑いを持ってるんですよ、
なぜなら「やってもムダだから」です。

で、「災厄に備えることで、災厄を防ぐという発想が不可能」なんです。
戦争はこれができない。
つまり「戦争に備える」ことによって「戦争を起こさない」ということです。

震災に備えてもくるときはくる 紛争はぜんぜん違うもの

つまり私がいつも言ってる「東アジア軍事バランスどうのこうの」の話、「中国」との軍事バランスを均衡させるため、日本が軍事力を強化すると戦争が起きるんです。
でもね、大震災に備えてもね、大震災は起きるんです。止めることができないです、大震災は。
「戦争は止めることができる」でも、「大震災は止めることができない」、という形になっちゃってるんじゃないかなぁ。
結構納得するでしょ、これ。

するとどうなるかというと、要は「防衛安全保障について、議論がまともにできない」。
これ、「確率の問題」ですからね。
前回から話しましたけど、中国は台湾に対して侵攻する場合は、最初に飽和攻撃しなくちゃいけないんです。
今の時点だと「何%ですか?」っていわれたら、「0」です。
これで、「教習揚陸艦」とかいっぱい作り始めるんです、確実に。隠して作るだろうけど。
それがあも?に段々集まってきた、と。すると段々、段々戦争のリスクが上がってくる。

それに対して「どうやって対処するんですか?」という考え方をすればいいんですけど、我々にそれができるのか?と。
しかも誰も戦争を経験したことがない、今の政治家って。

誰も戦争を体験していない今の政治家

高家氏
なんか「起きちゃったら仕方ないよね」みたいな?

三橋氏
そうふうになっちゃうんですよ。そうなっちゃう。
で、「短期で終わる」と思ってるから、「尖閣なんか中国にあげちまえばいい」って言った人がいる。

高家氏
え〜。

三橋氏
要はね、そこで「モメ続けて」「耐え続けて」「それに備え続ける」ことに耐えられないんです。

高家氏
え〜、そこが「始まり」じゃないんですか?

三橋氏
そうですよ、

高家氏
そこが「終わり」って思っちゃってるんですか?

三橋氏
「終わり」って思っちゃってる、「あ〜すっきりした」、って。

高家氏
え〜。

三橋氏
だから「台風一過」って言葉がありますけど、台風が去ったら「晴天」になるじゃないですか、大体。
「あ〜、台風去った」みたいな感じになっちゃう。
それで「被害が出てたら 、復興しよう」、という発想になるんですよね。

だからね、これ本当に、これ今の話じゃないですよ。
日本人の「災害死史観」っていうのは、数万年続いてる話だと思うんですよね。

「大東亜戦争」では日本人は「災害死史観」でなかった

だから「大東亜戦争」が始まったのは、まあ「シナ事変」から始まったんだけど、1941年の12月7日に、アメリカと戦うことになりましたよね。 まあ、イギリスとも戦うことになったんだけど‥。
そのときね、結構日本人の中に「スッキリした」、っていうですね、そういう言葉を残してる人が多いんですよ。

高家氏
え〜、どうして「スッキリ」なんですか?

三橋氏
今までね、ずっとアメリカと交渉してたわけですよね。じりじりじりじり、基本的に押し込まれる。
「なんでこんな目にあわないといけないんだ」、日本人、基本的にアメリカ人好きですから、昔も今も。
「なんで好きだったアメリカにこんなことやられなくゃいけないんだ」
新聞が書き立てるわけですよね。「ハル・ノート」っていう感じで要求を突きつけられて、「これってひどすぎるだろ」って交渉やってて、みんな辛かったんです、ストレスが。
それで「開戦」ってなって「あ〜スッキリした」と。

高家氏
ええ〜。

三橋氏
そのノリなんです。

これ本当。知識人がそんなこと残してるんだから。「非常にスッキリした」と。
あの「戦争が始まったら、スッキリした」(と言ってるわけ)ですからね。
「終わったら」じゃないからね。そういう感覚なんですよ。(人の心理って)面白いですよね。

ということは、昔も今もそうだけど、昔はまだ戦争に対して真面目に遂行することができた。
「戦争」というプロジェクトを遂行できた。
これ、なんでかというと、「戦争の経験をしてる」からですよ。「日清戦争」「日露戦争」「第一次世界大戦」、さらには「シベリア」に行ったり、「シベリア干渉」とか、その後「シナ事変」ですね「」もあるから、
そんな感じで「戦争の経験をしてる」から、だから「対処」できるんです。

で、我々って「戦争の経験がない」
つまり、「やったことない人はできない」

多分ね、こんな話したくないんだけど、今の厚生労働省の方々って、めちゃめちゃ感染症対策に対するね、ノウハウを持ってると思う。
3年間で、すごい蓄積ですよ。もちろん叩かれまくったんだけど。
だから、次の感染症にはですね、ここまで変なことにはならない、絶対強い。
この経験っていうのは残りますから。

それに対して「防衛安全保障」はどうだろう?って考えたときに、もちろん経験的なものを積ませるために訓練とかやるんですけど、私が心配してるのは「自衛官」現場の方じゃなくて、「政府」の方です。

というわけで、この「災害死史観」「戦争の経験がない」っていうことになると「防衛予算」について、まあ「増やします」、まあ増やすのはしょうがないですよ、「じゃあ、防衛税‥」みたいなことを言い出すわけですよ。(怒)

財務省が「つなぎ国債」を言い出す 

あるいは「つなぎ国債」、これね、「つなぎ国債」ってことを財務省が言い出したときに、「あ、こいつら何もわかってない」っていうのを確証した。

なぜかというと、「つなぎ国債」っていうのは、「とりあえず国債を発行」するんだけど、「後で税金で償還しますよ」という形になるから、
まあ「防衛税」なんだけど、「つなぎ国債」っていうことは、とりあえず「今のつなぎで」国債発行するんですよ。
じゃあ、来年いらねえの? 防衛費‥。

高家氏
長期でものを考えてない‥?

三橋氏
そう! 長期でものを考えてない。
ということで「まさに財務官僚らしい」んだけれども、「いや、すげぇな」と。

城内実先生とお話したときにちょっと話したのは、「いくらなんでも「つなぎ国債」とか、バカだよね?」と。
だって今年はそれでやったとして、「来年どうするんだろう?って誰でも思うよね」って話をした、
これね、ウェブに出てるから多分話して大丈夫だと思うんだけど‥。
だから一応わかってます、自民党の政治家の一部は、少なくとも。

ということで、当たり前だけど、「防衛料」を増やすんだったら「防衛国債」でいいです、まあ普通の赤字国債でいいんだけれど「特例公債法」使って‥。

はいここで、みなさんに考えていただきたい、高家さんを含めてね。

高家氏
はい。

「防衛国債」と「防衛税」の違い

三橋氏
まず、「トレードオフ」の考え方の、例えば「社会保障(を)◯して防衛費を増やす」というパターンもあるんですが、多分それやらないから、「防衛国債」と「防衛税」について考えてみましょう

「防衛国債」発行したら、我々の預金はいくら増える?

「1兆円 防衛費を増やします。「防衛国債」を発行したとき、我々の預金はいくら増えるでしょう?(年間)」

高家氏
「1兆円」じゃないんですか?

三橋氏
もちろん「1兆円」。 あとそこに、「じょうすい効果」かかってきますけどね。
で、GDPも「1兆円」ダイレクトに増えます。ネット?で増えますね、と。

それが「防衛税」だったら、我々の預金はいくら増える?

それに対して、「「防衛税」の場合は、我々の預金はいくら増えるでしょう?」
1兆円の防衛支出したとき。

「ゼロ」ですね。「プラマイゼロ」です。だって1兆分の支出が増えるじゃないですか、その分とられちゃうんですよ。
じゃあ、「GDPの成長に対する効果はどうでしょうか?」っていったら、これは「ゼロ」か「マイナス」です。

なぜかというと「防衛税とられました」ってなるとですね、また「可処分所得」減っちゃうから、多分「多くの方々が、可処分所得が減る」形になると思うので、「支出を減らす」と、
ということは「マイナスの影響を与える」

日本はまだ、まだっていうか、かなりだけど「デフレーション」です。

だから、「政府が支出を増やして、需要を拡大させる」っていうのは、マクロ経済政策として考えたときに、完全に正当化されます。

国民の消費や投資を減らさない

同時に「国民の消費や投資を減らさないこと」これも絶対重要でしょう?

ということを考えたときに、「防衛国債費」しかないんですよ、でも(政府は)そういうことを考えない。

あともう1つ重要なのは、「装備品を増やします、国産で」って考えたときに、「じゃあ、これから10年間ぐらいかけてこういう形で兵器を強化してきます」という計画を出して、初めて、三菱重工であったり、装備品の製造に関わってる大企業とかもちゃんと動くんです。

高家氏
「ちょっと設備投資しよう」みたいな?

三橋氏
そうそうそう。あるいは「技術開発しよう」みたいな。
その下に防衛産業って裾野がすごく広いんで、
そういう中小企業とかも助かるでしょう、と。

「装備品」1兆円増やしても、我々のGDPが増えないケースとは?

じゃあ「装備品」を1兆円増やしました。そのときにですね、政府が支出して「装備品を1兆円増やしました」と。
(でも)「まったくGDPが増えない」ケースってあるんです。

高家氏
どんな(場合)ですか?

三橋氏
「1兆円の「アメリカ製」の兵器を買った」場合。

高家氏
ああ、そうか。

三橋氏
「輸入」になっちゃうから。政府が「支出」した分が、「輸入」の増加でオフセットされちゃうから「プラマイゼロ」になっちゃう。

だからといって「アメリカ製の兵器を買うな」と言いたいわけじゃないです。
「経済政策」っていうのは元々「安全保障」の「下」だから、だから当然「経済の影響とか無視して、防衛力を強化する」っていうのが王道なんだけれども、でも「まったく考えない」っていうのもアホらしいじゃないですか。

だからどう考えたって一番いいのは「政府が「防衛予算」を「国債を財源にして」国内に支出する」
それでとりあえず、前回も言いましたけど、「自衛官の給料を上げる」と。

それより「自衛官の給料を上げる」「格納庫を作る」を 我々のGDPが増えたことになる

例えばですよ、施設を、「格納庫を作りましょう」と、地下のね。「1兆円かけて作りましょう」と新しい「地下格納庫」。
あるいは、「1兆円、自衛官の給料を増やします」と。
これも経済効果違うのよ?

高家氏
は〜、どういう感じですか?

三橋氏
まず、「自衛官の給料1兆円増やしたら」そのまま丸々「GDP」プラス1兆円

で、「格納庫を作りましょう」と、地下のね、そうすると「土地を買わなくちゃいけない」。
その「土地」を買った分はですね、「GDPにならない」んですよ?
生産されたものじゃないから。はなから日本にあるものだから。

ということで、そっちの方は、要は「用地の買収費」があると「その分、GDPは増えない」って形になるけど、もちろん「建設費」は全部入りますけどね。

そういうこともちゃんと理解して議論していただきたいんですけど、もうそれどころじゃないんですよね、それどころじゃない‥。

12:45~

この記事で取り上げたのはですね、土居武郎教授なんですけど、
「与党内には、防衛費の増額をすべて国債で賄うべきとの意見もあると言われる。」
っていうか、「当たり前だろ」って話なんだけど、

「一見すると、国民に直近の負担増を求めずに防衛力を強化する、と勇ましいように見える。
しかし、直近の国債発行は、大半が10年以下の満期での発行となって借り換えを余儀なくされる。
100年満期とかと超長期の国債は、市場で民間金融機関の書い手はつかないし、そんな国債を日銀は市場で買い入れないから、発行は困難だ。
と、いきなり「100年国債」とかわけわかんないこと言い出したんだけども、

「日銀を買えばいい」とは絶対に言わないのは、なぜ?

「じゃあ日銀買えばいいじゃん」って話なんだけど、それを言わないのやだから「そんな国債を日銀は市場で買い入れないから」って入れてるんだけど、なんでなんでしょう‥?

高家氏
なんでなんですか?

三橋氏
わかりません。
もう「なんでもあり」になってるんだなぁ、という感じですね。

高家氏
10年でずっとやってっちゃダメなんですか?

三橋氏
10年で借り換えればいいですよ。
借り換えなんだけど、まあ「日銀が買えば終わり」なんですよ、どっちみち‥。

「日銀が買えば終わりじゃん」っていうのはね、財政破綻論者にとってはね、致命的なね「バズワード」なんですよ、本当に。
誰も逆らえないから、だから「100年(国)債」とかアホなこと言ってるんだけれど‥。

これ、日銀の持ってる「国債・財投債」です。

すごいですよね。
黒田日銀(が)誕生した頃「100兆円」ぐらいだったのかな? それがですね「500兆円」超えておりますよ。
これについては、日本政府は、無限に「借り換え」です、地球滅亡の日まで。

というだけだから、さっきの土居武朗教授のね「国民の負担‥云々」っていうのは全く関係ないです。

で、多分、一番彼ら、これ(表)見たくないと思うんだけど、これで何か問題があったらいいんだけど、何もないわけですよ。
インフレ率は、「コストプッシュ(型インフレ)」だから、今、こあこで「0.5」ぐらいに上がってるんだけど、「長期金利」は、日銀が「イールドカーブ・コントロール」で、完全にコントロールしちゃってるから、ということになっちゃうと、反論の仕様がなくなっちゃうから、だから「日銀破綻論」とか、明後日の方向に行くわけですよ。

「こんなに膨大に国債持ってて、それで国債の価格が暴落したら、日銀が債務超過になっちゃうじゃないか」とか言うわけ。
「暴落しねぇだろ、日銀が買うんだから」って話なんだけど‥。

「いや、金利は多少上がるはずだ」と。それ、国債の価格の下落(の意味)ね、前言ったけど。
「債務超過になる」っていうんだけど、いや‥日銀って「簿価会計」なんで。
「時価会計してない」んで、この「価格が」ですよ?
実際にないんだけど、半分になったところで、同じ金額で計上しとくだけだから、「債務超過になりません」

金そのものに価値があるわけではなく、金が持ってる「信用」が価値がある

‥そんな基本的なことも知らないんだな〜と思ってびっくりした。

なんであのね、「時価会計」、たとえば国債の価格が下がったら、帳簿上でちゃんと表さないといけないかっていうと、あれ、「株主」のためなんです。
株主の「投資の判断」のときに「うちは1兆円の債権があります」とか言っても、実はそれが「時価」だと「5,000億」だったりする、と。
それ、投資判断だったりすると、影響(を)与えちゃうじゃないですか。

高家氏
日銀はその必要はない?

三橋氏
だって、「簿価会計」だもん。
別に「1兆円」で持ってる資産が、「5,000億」になろうが、「1,000億」になろうが「1兆円」って計上しとくだけです。
しかも「株主」って、「55%は政府」ですね。で、残り「45%」も基本的には「議決権」がありません。
これみんな誤解してるけど、株主に。
「配当金」も制限されてます。

で、「投資判断」とかも必要ない、「株式会社」じゃないけど、機関、っていうか組織体っていうか、事業体が「日本銀行」なんですよ。

高家氏
ふ〜ん。

三橋氏
「日本銀行に投資して儲けてやろう」なんて思う人はいないんです、できないから。
だから「簿価会計」なんです。

土居教授は何がなんでも「防衛税」したい

ということでですね、「出口がない」んですよ、土居教授のね「経済破綻論に基づく「防衛税」」を導入したいんだろうけど‥。
出口がないよね。
だけど、こういうふうに堂々と書かれるとですね‥。

「100年満期とかの満期(超)長期国債」はですね、さすがに買い手つかないかもしれない、金利が‥。
だって100年後にインフレ率わかんないでしょ。

高家氏
わかんないです。

三橋氏
わかんないですよね。
だから、別に「10兆円の国債」を発行して日銀が買えばいいじゃねぇか。
だからつまり「直近の国債の大半が「10年以下」の満期」ですね、と。

「なるほど。じゃあ、それ日銀が買えばいいでしょ?」という話なんだけど、それを言えないから、
だから「100年満期の国債を日銀が発行して、そんな国債を市場で買い入れられない」形になっちゃってるの。

なんで「10年債を日銀が買う」ってことを言わないんですかね、この人。

高家氏
なんでですか?

三橋氏
そうしたら「問題がなくなっちゃう」じゃないですか。
「持っている」ことになっちゃうから、訳のわからないことを言うんですよ。
もう「こういうのしかないんだな〜」と思いました。

つまり我が国に「防衛費」を拡大する上での「ボトルネック」はですね、こいつらですよ、他にないんだよ、本当に。こいつらですよ。
で、この「土居武郎教授」たちの影響で、実際に「防衛税」とかになってね、あるいはその「十分な防衛費の拡大ができない」ってことになると、ガチで「亡国」ですからね、今。はい。

日本を売る行為をしたらダメだよ

ということで、え、本当にこんな言葉使いたくないんだけど、本当に「国を売る」ような「」ような行為をしてる、彼らは。
日本国民を見捨てて、で、自分も実際犠牲になるんだよ?この話だと‥。

ということで、「いいかげんにしろ。土居武郎」と今日は言いたかったわけですね。

続きはYouTubeで確認 😺

https://youtu.be/DUIHPcsGYjs



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